スーパースポーツのフラッグシップがさらなる進化を遂げた!

ヤマハは、クロスプレーン型クランクシャフトを備えた水冷気筒998ccエンジンを搭載する「YZF-R1」と上級モデル「YZF-R1M」のマイナーチェンジモデルを発表しました。

2019年9月下旬から欧州で発売を開始し、日本市場での販売は2020年秋以降と予定されています。

画像: YZF-R1/ブラックメタリックX(ブラック)

YZF-R1/ブラックメタリックX(ブラック)

画像: YZF-R1/ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)

YZF-R1/ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)

画像: YZF-R1M/ブルーイッシュホワイトメタリック2(シルバー)

YZF-R1M/ブルーイッシュホワイトメタリック2(シルバー)

「YZF-R1」および「YZF-R1M」は、“Full control evolution of track master”をコンセプトに、みなぎる力を高次元で制御し、サーキットを制する性能を照準に開発したモデル。

主だった新たな特長は6つです。

①EU5に適合しながら進化・熟成させたクロスプレーンエンジン

新作シリンダーヘッド・インジェクターによる進化した燃焼系

エンジンはEU5排ガス規制に適合させながら現行モデルと同等の出力を維持し、かつクロスプレーンの「リニアリティとトルク感」向上を目標に開発されています。

画像1: ①EU5に適合しながら進化・熟成させたクロスプレーンエンジン

燃焼室とスロットルバルブの距離を短縮するため、シリンダーヘッドを新作。さらに新型インジェクターをバルブ傘裏狙いの斜流噴射にて採用。

これらによって、低~中回転域の燃焼速度を最適化し、スロットルの開け始めからのリニアリティ感を向上。トルク感を一層感じやすい特性に仕上げられています。

なお、高回転域でセカンダリーインジェクターを追加するツインインジェクター方式は継続しています。

新作フィンガーロッカーアームが採用された動弁系

画像2: ①EU5に適合しながら進化・熟成させたクロスプレーンエンジン

エンジンのフィンガーロッカーアーム式バルブシステムの熟成・進化も図られました。アーム形状を見直し、高回転域でのバルブ挙動特性を向上。レースユースでのさらなる高回転化を見据えた限界性能の底上げも果たしています。

熟成させた潤滑系

さらに潤滑系も熟成を遂げました。

高回転域での油圧低下を防ぎ、オイル撹拌(かくはん)によるロス馬力低減を図るため、各コンロッド大端へのオイル供給には、現行同様に「センター給油方式」を採用。

2020年モデルでは、コンロッド大端、クランクジャーナル、ピストンクーラーへのオイル供給量の最適化を図ることで、高回転域でのクランクケース内のオイル攪拌による馬力ロスが、さらに低減されています。

②APSGを織り込んだYCC-T(電子制御スロットル)

スロットルバルブ駆動を電子制御する「YCC-T」がさらに進化。

従来のアクセル操作をスロットルケーブルで伝達する機械式に換えて、電子式のAPSG(アクセル開度センサーグリップ)を採用。軽量化と優れたアクセル操作感を実現されています。

③伝わりやすい「接地感」を主眼にセッティングした前後サスペンション

前後サスペンションのセッティングが変更されています。

フロントは、路面を掴む感触がライダーに伝わるような接地感に向上。ダイレクトで素直なハンドリングと軽快感が増しています。

また「YZF-R1M」は、従来の前後サスペンションを統合制御するERS(エレクトリックレーシングサスペンション)に、フロントサスペンションにガスシリンダーを追加。

ガスによる加圧によりキャビテ―ションを抑制し、減衰力の安定に貢献します。

④2つの新機能を加えた電子制御システム

現行モデルに搭載されている電子制御システムに加え、好みや状況に応じた走行支援のため、EBM(エンジンブレーキマネジメント)とBC(ブレーキコントロール)の2種の制御システムが追加されました。

個々の制御システムは相互に連動させており、走りを支援してマシンの潜在力を効率よく引き出す効果を生みます。

なお、新制御システムに対応し、TFT液晶4.2インチメーターも表示機能を変更、YRC(ヤマハライドコントロール)モード選択などライダーの好みをより一層反映できるようになっています。

⑤エアロダイナミクス特性を高めた新デザインカウル

優れた空力特性を得るために、カウル形状が一新されたのも注目ポイントです。

画像: ⑤エアロダイナミクス特性を高めた新デザインカウル

特に、上体を伏せた姿勢でライダーがカウルの中におさまるよう走行風の流れをコントロールすることで、空気抵抗特性を現行比で5.3%向上させたとのこと。

同時に、外観もイメージチェンジして次世代「R」をアピールするデザインとなりました。

⑥次世代「R」デザインを主張するLEDデュアルヘッドライト

軽量コンパクトな新型LEDデュアルヘッドライトを採用。

Low/Highビームとも照射特性を最適化し、特にLowビーム時の照射性(照射範囲)が大きく向上されています。

さらに新デザインのポジションランプとのコンビネーションで、次世代「R」デザインを象徴するフロントフェイスを演出しています。

2020年モデル「YZF-R1」「YZF-R1M」のフィーチャー

★は新フィーチャーになります。

画像: 2020年モデル「YZF-R1」「YZF-R1M」のフィーチャー

ヤマハ 2020年モデル YZF-R1/YZF-R1M 主なスペック(欧州仕様)

※《 》内はYZF-R1M
 
全長×全幅×全高:2,055×690×1,165mm
ホイールベース:1,405㎜
シート高:855㎜《860mm》
車両重量:201㎏《202㎏》
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量:998㏄
ボア×ストローク:79.0×50.9㎜
圧縮比:13.0
最高出力:147.1kW(200PS)/13,500rpm
最大トルク:113.3N・m(11.6kgf・m)/11,500rpm
燃料タンク容量:17L
タイヤサイズ(前・後):120/70 ZR17M/C (58W)・190/55 ZR17M/C (75W)
ブレーキ形式(前・後):ダブルディスク・シングルディスク

欧州での価格は2019年9月発表予定です。

ヤマハ輸入車を扱うプレストコーポレーション 公式サイト

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