モーターアシストによって、ひとクラス上の加速力を獲得する〈ハイブリッド・システム〉

HYBRID SYSTEM(ハイブリッド・システム)
 
【主な機能・効果】
1.クラスを超えたダッシュ力
2.車体の既存レイアウトでも可能

画像1: モーターアシストによって、ひとクラス上の加速力を獲得する〈ハイブリッド・システム〉

ハイブリッドとは、クルマの世界では2つ以上の動力源を持つ自動車のことを指し、一般的にはガソリンエンジンとモーターの組み合わせが主流となっている。

二輪車として量産車で初めてこのハイブリッド機構を採用したのが、2018年9月から発売されているホンダの「PCXハイブリッド」だ。

画像: ホンダ PCX HYBRID

ホンダ PCX HYBRID

四輪車の場合、ハイブリッドは単体でも車両を駆動できる高出力モーターを搭載するものを「フルハイブリッド」、発電機を強化してガソリンエンジンの補助動力として利用するものを「マイルドハイブリッド」と呼んでいるが、このPCXハイブリッドは、タイプで言うと後者の「マイルドハイブリッド」に分類される。

機構的には、ACGスターターを強化してアシストモーターとしての機能を追加、トランク後方にマウントする48V規格のリチウムイオンバッテリーを動力源として、発進時や加速時などに、最大で4秒間の動力アシストを行なうものだ。

画像2: モーターアシストによって、ひとクラス上の加速力を獲得する〈ハイブリッド・システム〉

減速時にはエネルギー回生も行なわれ、電池残量が少なくなると、回生でバッテリー残量が回復するまで、アシスト機能を一時停止する制御も行われる。

PCXハイブリッドの場合、アシストモーターも兼ねるACGスターターはガソリンエンジンモデルのものと同サイズに収められ、制御ユニットもスクーターボディならではの、大きなカウル内部に収納できている。

バッテリーの搭載でトランク容量が一部減ってはいるが、コミューターとしての実用面を犠牲にすることなく、強力な加速など、ハイブリッドの恩恵を受けることができているのも大きなポイントだ。

画像: トランク後方に格納されるリチウムイオンバッテリーは東北村田製作所製の48V規格。内部にはセルが28本収納されている。

トランク後方に格納されるリチウムイオンバッテリーは東北村田製作所製の48V規格。内部にはセルが28本収納されている。

画像: ハイブリッドシステムの模式図。トータルの制御をつかさどるのは「PDU」と呼ばれるコンピューターで、これはフロントカウル内部にマウントされている。

ハイブリッドシステムの模式図。トータルの制御をつかさどるのは「PDU」と呼ばれるコンピューターで、これはフロントカウル内部にマウントされている。

画像: 向かって右側に見えるのがアシストモーター機能も備えた、高性能ACGスターター。ガソリンエンジン車と同サイズに収められ、同じ車体レイアウトを使用できたのもポイント。

向かって右側に見えるのがアシストモーター機能も備えた、高性能ACGスターター。ガソリンエンジン車と同サイズに収められ、同じ車体レイアウトを使用できたのもポイント。

ホンダ「PCX HYBRID」のインプレ記事はこちら

ホンダ PCXシリーズ 公式サイト

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