オフロードに強いメーカーとして知られるハスクバーナモーターサイクルズが、2018年から発売しているカフェレーサー的ロードスポーツがビットピレン701。そしてその斬新なスタイリングやメカニズムを活かしながら、現代的スクランブラーに仕立てられたのがスヴァルトピレン701だ。
画像: 驚異の軽快さに強烈なパンチ力! 新感覚のストリートスポーツ誕生 HusqvarnaMOTORCYCLES SVARTPILEN701(ハスクバーナモーターサイクルズ スヴァルトピレン701)#試乗インプレ

シンプルな造りに宿る走りに対する情熱。

 6月から国内販売が開始されたスヴァルトピレン701は、過剰なものを排除したシンプルなスタイルに、フラットトラックレーサーのエッセンスを取り入れて、アップハンドルやオフロードテイストのタイヤを装着してワイルドな雰囲気に仕上げたモデルだ。

 スリムで軽量な車体にパワフルな水冷シングルを組み合わせ、WP製サスやブレンボ製ブレーキシステムを装着、スリッパークラッチ、クイックシフターも装備。俊敏な走りを実現しながら、個性的なスタイルを持つ1台だ。

実車を前にすると、やはりコンパクトさが際立つ。それはまるで、400ccクラスのシングルモデルを前にしているようだ。しかも、押し引きでも感じられる軽量車体は別格の存在にすら感じるほど。排気量700ccに迫るエンジンを抱えているとはにわかに信じ難い心境である……。

 ただし、一度クラッチを繋いでスタートさせれば、それは紛う事なきアッパーミドルクラスの優雅かつ太いトルクを湛えているのがわかるはずだ。

 そして、走行中は軽量車体故に、シングルピストンの上下運動が直に路面を蹴り出しそれが推進力になっているかの様な、抵抗やストレスのないフィーリングとなっている。この車体の軽さは、競技車両のシングルモトクロッサーの様で、正に規格外といえるコンポーネントだ。

 遠慮なく、そして暴力的なチカラの発生は特筆に値するだろう。加速力は真骨頂と言わんがばかりの鋭さをみせ、極短時間で大台の速度領域まで誘ってくれる。見かけ倒しのパッケージでないことが実感出来る瞬間ではなかろうか?

 しかも、ストリートを駆け巡る際の車体の落ち着きっぷりも好印象である。フラットトラッカーにインスパイアを受けてデザインされただけあって、車体全体でどっしりと路面を捉える感じはダイナミックかつ、ハイレンジでの走行に安定感を提供するものとなっている。

 太さはあるもののブロックタイヤ仕様だったり、フロントブレーキはシングルタイプだったりと、乗車前に不安に思う要素がなかった訳ではないが、かなりのハイペース&劇的に変化する路面状況があったとしても音を上げることは一切なかった。

 むしろタイヤのグリップ力に至っては、程良くブレイクする感覚が自然にすら感じてしまった。そう、車体の均衡さが絶妙だったお陰で、速度域は関係なく、パワフルなビッグシングルエンジンを堪能出来るパッケージになっていた。

画像1: シンプルな造りに宿る走りに対する情熱。

エンジンは今や貴重な存在となった水冷ビッグシングルを搭載。ライドバイワイヤスロットルを採用、692.7ccという排気量から74HPを絞り出す軽量でパワフルなエンジン。フレームはスチール製のトレリス構造で、スリムかつ軽量化に貢献。

画像2: シンプルな造りに宿る走りに対する情熱。

インナーチューブ径φ43mmのWP製倒立フロントフォークはストローク150mm。ブレーキはブレンボ製のラジアルマウント・4ピストンキャリパーにφ320mmローターを組み合わせる。5本スポークのキャストホイールは18インチ径、タイヤはピレリのMT60RSでサイズは110/80。

画像3: シンプルな造りに宿る走りに対する情熱。

クラシカルな雰囲気の丸型ヘッドライトだが、中身はLEDタイプ。ヘッドライトケースにゼッケンプレート風のディテールが与えられ、フラットトラックレーサー的な雰囲気を濃厚に漂わせる。

画像4: シンプルな造りに宿る走りに対する情熱。

リンク式モノショック構造のリアサスペンションでユニットはWP製を採用、ストロークは150mm。リアブレーキもブレンボ製、片押し1ピストンキャリバーにφ240mmローターをチョイス。リアのキャストホイールは17インチ径で、タイヤサイズは160/60。シャープにスラッシュカットされたサイレンサーも特徴的。

画像5: シンプルな造りに宿る走りに対する情熱。

メーターも一見クラシカルな丸型ケースで、シングル配置でシンプルさを強調。そのケースに内蔵されるメーター本体は、コンパクトな円形液晶にバーグラフ式のタコメーター、デジタル表示のスピードメーターをはじめ、多彩な機能をわかりやすく表示する最新デザイン。

画像6: シンプルな造りに宿る走りに対する情熱。

ダックテール風のタンデムシートとその下に綺麗に埋め込まれたLEDランプは斜めにスパッと切られた様な形状となっている。シートカウルの右サイドは、フラットトラックレーサーのサイドゼッケンプレート風にデザインされている。

画像7: シンプルな造りに宿る走りに対する情熱。

前方に左右に大きく張りだす部分がある独特な形状のロングタンクはスヴァルトピレン701のデザインの大きな特徴のひとつ。どの角度から見ても美しい陰影をみせる、彫刻の様なタンクは12Lの容量が確保されている。

画像8: シンプルな造りに宿る走りに対する情熱。

シートは座面とサイド部では異なる表皮を使用するなど凝った造りとなっている。タンデムシートも後端が跳ね上げられたダックテール風の形状とする事で、フラットトラックレーサーのイメージを表現している。

画像9: シンプルな造りに宿る走りに対する情熱。

撮影:柴田直行 文:小松信夫/山口銀次郎

ハスクバーナモーターサイクルズ「スヴァルトピレン701」の主なスペックと価格

ホイールベース 1,436±15mm
シート高 835mm
車両重量 158.5kg(燃料除く)
エンジン形式 水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ
総排気量 692.7cc
ボア☓ストローク 105☓80mm
最高出力 74HP/8500pm
最大トルク 7.3kgm/6750rpm
燃料供給方式 FI
燃料タンク容量 12L
変速機形式 6速リターン
タイヤサイズ前・後 110/80R18・160/60R
価格:135万5000円(税込)

ハスクバーナモーターサイクルズ 公式サイト

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