「本格オフロードアドベンチャー」を体現したシンプルな装備

ヤマハ「テネレ700」の海外試乗会が行なわれ、日本からはダカールラリー・ライダーでもあるジャーナリストの三橋淳氏が参加しました。

画像1: 「本格オフロードアドベンチャー」を体現したシンプルな装備

走行インプレッションとカラーバリエーション情報は、こちらの記事からご覧ください。

そして、今回は気になる細部をお伝えします!

画像2: 「本格オフロードアドベンチャー」を体現したシンプルな装備

以下、三橋氏による解説です。

画像: 4灯LEDプロジェクターはハイビーム時に4つ点灯。オフロードで埃まみれになっても、ライト部分には埃が入らないようになっている。

4灯LEDプロジェクターはハイビーム時に4つ点灯。オフロードで埃まみれになっても、ライト部分には埃が入らないようになっている。

画像: 他のアドベンチャーと違って、ハンドルがクランプの上にセットされている。これでスタンディングポジションが綺麗に収まる。

他のアドベンチャーと違って、ハンドルがクランプの上にセットされている。これでスタンディングポジションが綺麗に収まる。

画像: 昔のダカールマシンのコクピットを思わせる、レトロ感漂うメーター。基本オドメーターとトリップ、瞬間およびトータル燃費くらいしか表示されないが、一定の条件を満たすとエコランプがつく。

昔のダカールマシンのコクピットを思わせる、レトロ感漂うメーター。基本オドメーターとトリップ、瞬間およびトータル燃費くらいしか表示されないが、一定の条件を満たすとエコランプがつく。

画像: 電子制御がABS以外何もないので、ハンドル周りもシンプル。タンクはキーで取り外すタイプで、ヒンジ式ではない。

電子制御がABS以外何もないので、ハンドル周りもシンプル。タンクはキーで取り外すタイプで、ヒンジ式ではない。

画像: 停車時にブレーキを解放状態でスイッチを長押しするだけで前後のABSが切れ、モニターには「エンデューロ」の文字が出る。

停車時にブレーキを解放状態でスイッチを長押しするだけで前後のABSが切れ、モニターには「エンデューロ」の文字が出る。

画像: プロトモデルとほぼ同じデザインのマスク。プロトの初期は完全な試作版だったが、バージョン2では市販車を意識して作ったため差が少ないのだそうだ。

プロトモデルとほぼ同じデザインのマスク。プロトの初期は完全な試作版だったが、バージョン2では市販車を意識して作ったため差が少ないのだそうだ。

画像: いまやこのクラスでは標準装備ともいうべきアイテムであるハンドガードを装着。ミラーはMTシリーズのものにも似た形状。

いまやこのクラスでは標準装備ともいうべきアイテムであるハンドガードを装着。ミラーはMTシリーズのものにも似た形状。

画像: 開発陣は、MT-07用のCP2エンジンがオフロードに向いていると確信していたらしい。いいエンジンにはトラコンはいらない、というのを体現できたのもこのエンジンのおかげと言う。

開発陣は、MT-07用のCP2エンジンがオフロードに向いていると確信していたらしい。いいエンジンにはトラコンはいらない、というのを体現できたのもこのエンジンのおかげと言う。

画像: 触媒をフロント側として、リプレイスマフラーをかっこよくつけることができるところも、技術者がこだわった点だと言う。

触媒をフロント側として、リプレイスマフラーをかっこよくつけることができるところも、技術者がこだわった点だと言う。

画像: 赤い部分は実はフレームではなく、エンジンを守るためのガード。エンジン右側にウォーターポンプ系統が大きく張り出していて、そのあたりを絶妙にガードしている。

赤い部分は実はフレームではなく、エンジンを守るためのガード。エンジン右側にウォーターポンプ系統が大きく張り出していて、そのあたりを絶妙にガードしている。

画像: オフロードタイヤを履いたり、泥の中を走った時の詰まりを軽減するため、フェンダーは上下にスライドできるようにマウントされている。

オフロードタイヤを履いたり、泥の中を走った時の詰まりを軽減するため、フェンダーは上下にスライドできるようにマウントされている。

画像: 標準タイヤはピレリ製。メーカーによっては専用タイヤを作ることもあるが、テネレではタイヤチョイスは悩まなかったと言う。

標準タイヤはピレリ製。メーカーによっては専用タイヤを作ることもあるが、テネレではタイヤチョイスは悩まなかったと言う。

画像: リアサスはダンパーとプリロードを調整可能。体重85㎏のテスターだと、標準より4ノッチプリロードをかけた方がオフロードでの安定性が上がった。

リアサスはダンパーとプリロードを調整可能。体重85㎏のテスターだと、標準より4ノッチプリロードをかけた方がオフロードでの安定性が上がった。

画像: オフロードバイクを意識してスリムに設計されたシートは、こう見えて2分割タイプで、後ろ側はキーで取り外しができる。

オフロードバイクを意識してスリムに設計されたシートは、こう見えて2分割タイプで、後ろ側はキーで取り外しができる。

画像: エキゾースト、オイルパン、オイルフィルターをガードするスキットプレートは、フレームに取り付けることにこだわったアイテム。

エキゾースト、オイルパン、オイルフィルターをガードするスキットプレートは、フレームに取り付けることにこだわったアイテム。

画像: タンクの細さは、アドベンチャーモデルの中ではかなりのもの。横から見るとセローのタンク形状にもよく似ている。

タンクの細さは、アドベンチャーモデルの中ではかなりのもの。横から見るとセローのタンク形状にもよく似ている。

画像: シンプルなフロント周り。ハンドル周りもそうだが、カウル内もシンプル。オフロードはシンプルこそベスト、と言うヤマハの答えだ。

シンプルなフロント周り。ハンドル周りもそうだが、カウル内もシンプル。オフロードはシンプルこそベスト、と言うヤマハの答えだ。

画像: 形状にこだわったテールランプ。小型でシンプルに。またオーナーが好みでナンバーホルダーを交換できるように配慮されている。

形状にこだわったテールランプ。小型でシンプルに。またオーナーが好みでナンバーホルダーを交換できるように配慮されている。

気になるライディングポジションは?

画像: 身長:182cm 体重:85kg/880㎜のシート高は身長170㎝以上を基準としたサイズ。ハンドルはやや遠目でフラット。まるで一昔前にあった、2気筒ラリーバイクのポジションに近く、スタンディングでオフを走るのにちょうど良い設計がなされている。

身長:182cm 体重:85kg/880㎜のシート高は身長170㎝以上を基準としたサイズ。ハンドルはやや遠目でフラット。まるで一昔前にあった、2気筒ラリーバイクのポジションに近く、スタンディングでオフを走るのにちょうど良い設計がなされている。

YAMAHA「TENERE700」の主なスペック

全長×全幅×全高:2365×915×1455㎜
ホイールベース:1590㎜
シート高:880㎜
最低地上高:240㎜
車両重量:NA
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量:689㏄
ボア×ストローク:80.0×68.6㎜
圧縮比:11.5:1
最高出力:73.4PS/9000rpm
最大トルク:6.93kg-m/6500rpm
燃料供給方式:FI
燃料タンク容量:16L
キャスター角/トレール
変速機形式:6速リターン
ブレーキ形式 前・後:φ282㎜ダブルディスク・φ245㎜ディスク
タイヤサイズ 前・後;90/90R21・150/70R18
価格・発売時期は未定

より詳しい情報は現在発売中の『オートバイ』7月号でご覧いただけます。

オートバイ 2019年7月号 [雑誌]

モーターマガジン社 (2019-06-01)

三橋 淳 公式ウェブサイト

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