「人とくるまのテクノロジー展2019横浜」で国内初披露!

アドベンチャーモデルを中心に、走行性能などを優先し、シート高が高くなっているモデルが多いのはご存知のとおり。モデルによってはローダウン用のシートやサスペンションが用意されていることもありますが、それぞれ車体とのバランスに関して最適化を図っているとは言え、足つき性の良さと引き換えに本来のバランスの良さを崩してしまっているもことが多いのも事実でしょう。

小柄なライダーにとっては、「本来の走りの良さを多少犠牲にしてでも、ローダウン関連のアイテムを装備して憧れのバイクに乗りたい!」、あるいは「不安だから、足つき性が良い他のモデルにしようか…?」など、難しい選択を迫られることになりがち。

もちろん「技術でカバーする」というライダーもいるでしょうが、それはそれで完結しているので、ここでは置いておくとして、そんな環境の中で、走っているときは運動性能や、不整路面での走破性を優先したベストな車高になり、足をつくような場面では車高が下がり、足つき性が良くなる。そんな夢のようなサスペンションが開発されているんです!

画像: 5月22〜24日まで、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開催された「人とくるまのテクノロジー展2019横浜」。SHOWAブースで「EERA HEIGHTFLEX」は展示された。

5月22〜24日まで、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開催された「人とくるまのテクノロジー展2019横浜」。SHOWAブースで「EERA HEIGHTFLEX」は展示された。

画像: バイク用として展示されていたのは、左から「EERA HEIGHTFLEX」「EERA SFF-CA」、制御用 ECU、そしてカワサキのZX-10R SEに搭載されているリアショック。

バイク用として展示されていたのは、左から「EERA HEIGHTFLEX」「EERA SFF-CA」、制御用 ECU、そしてカワサキのZX-10R SEに搭載されているリアショック。

画像: スプリング上部の赤いスペースが車高調整に使える範囲だ。その幅は30mmほどだが、リンクを介することで、それ以上に車高を下げることも可能。

スプリング上部の赤いスペースが車高調整に使える範囲だ。その幅は30mmほどだが、リンクを介することで、それ以上に車高を下げることも可能。

それがショーワの「EERA HEIGHTFLEX(イーラ・ハイトフレックス)」。昨年のミラノショーで発表されたサスペンションです。電子制御サスペンション「EERA(イーラ)」と言えば、カワサキのスーパースポーツモデル「ZX-10R SE」に採用されたサスペンションで、ハードなスポーツモードから、滑らかなストリート用のモードまでをボタンひとつで切り替えられる優れもの。

そのZX-10Rに装備された「EERA」が第一世代だとすると、ミラノショーで初登場し、5月22日から24日にかけて開催された「人とくるまのテクノロジー展2019横浜」で国内初披露された「EERA HEIGHTFLEX」は第二世代とも呼ぶべき仕様。第一世代の持つ性能に加え、車高まで変更できるようになっているんです。

車両が発進すると車高が上がり始め、走行中はライダーの体重や荷物の重さによって自動で最適化、停止直前には自動で車高が下がり足つきをサポートしてくれます。おまけに、モーターを使用しないため、軽量コンパクトな設計も、省電力も実現できるのだと言う。「EERA HEIGHTFLEX」が初公開された昨年のミラノショーでは、ホンダのCRF1000L アフリカツインに装備され、その車高の変化を体験するコーナーも用意されたそうなのですが、横浜の出展では車体から取り外した状態での展示。やや残念ではありますが、この状態での一般向け展示は世界初とのことでした。

2021年以降の商品化を予定しているという「EERA HEIGHTFLEX」。残念ながら、対応するECUやフロントサスペンションとセットで能力を発揮するパーツのため、単品での販売は予定されていませんが、システム搭載車両の市販化が待ち遠しい限りです!

編集部・福田(身長:165cm)

画像: SHOWA EERA HEIGHTFLEX

SHOWA EERA HEIGHTFLEX

SHOWA 公式サイト

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