500台中10台ほどしか完走できない、世界最難のレース。今年で25周年を迎えるエルズベルグロデオが、いよいよ今週末に迫っている。参戦2年目になる石戸谷蓮は、明日5月27日から渡欧。Off1.jp取材班稲垣も、5月29日より現地入りする予定だ。

エルズベルグの概要は↑こちら。

25周年のヤバサ

稲垣は、5年前の20周年にも取材にかけつけていた。その頃、ガミータイヤ(ハードエンデューロ用にリリースされた、当時のイノベーションと言うべきタイヤ。それまでのエンデューロ用タイヤとは、まったく次元を異にするグリップ力を発揮する)が急激にマーケットを形成しはじめていて、ライダーもガミータイヤに対するスキルを学んでいった。そこで、エルズベルグ側も急速にその難しさを上げていく必要があった。ある意味、ライダーと主催者がスキルと設定で競い合っていた時期である。

画像: 25周年のヤバサ

2014年は、まったくもってライダー側の勝利だった。31名ものフィニッシャーを輩出。事前情報では、20周年なりの難しさを込めたと言われていたのにも関わらず。この事態に対して主催は翌年2015年にさらなる難セクションを追加。ところが、これが難しすぎて、トップ4名がヘルプしあわないと前進できないものだった。結果、この4名は抗議の意志をこめて同時フィニッシュしている。

さて。今年の25周年はどうだろうか。

エルズベルグロデオ公式のメディアで語られているのは「Tougher than ever」。実に43kmの全長で、例年よりも長く、難しく設定されているとのこと。昨年は、23名の完走者が出てしまったため、いわば再び「揺り返し」の年だ。世界中のハードエンデューロファン達が、毎年毎年、より難しくなり、世界一「ハード」なレースの名を情熱によって死守していくエルズベルグロデオのことを、愛して止まない。

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