圧倒的な動力性能と唯一無二の個性

公道最速を目指して一世を風靡したスズキ製スポーツバイクのフラッグシップモデル、GSXーR1100が1998年に姿を消したのと入れ替わるように、1999年にデビューしたのがGSX1300Rハヤブサだ。

この当時、ZZR1100やCBR1100XXブラックバードといった、最高速300km/hに限りなく近い高速性能を誇るメガスポーツたちが人気を集めるようになっていた中で、先行するライバルたちを上回ることを至上命題として開発されていったハヤブサ。

「アルティメイトスポーツ」というコンセプトからも分かるように、まさに「究極の」スポーツバイクとして、最高速度300km/hオーバーという超高速性能を実現するために、専用開発された1298cc水冷直4エンジンを開発、その最高出力は175PS!

画像: GSX1300Rハヤブサ1999年 20世紀世界最速を狙う量産市販車として開発したメガスポーツ。 ヘッド位置を低く抑えたアルミツインスパーフレームには新開発のサイドカムチェーン式並列4気筒を搭載。 SCEMシリンダーや、2ステージインジェクション、SRADラムエアシステムなど、持てる最新技術を惜しみなく投入。 ●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 ●1298cc ●175PS/9800rpm ●14.1kg-m/7000rpm ●215kg ●120/70ZR17・190/50ZR17 ●輸出車

GSX1300Rハヤブサ1999年
20世紀世界最速を狙う量産市販車として開発したメガスポーツ。
ヘッド位置を低く抑えたアルミツインスパーフレームには新開発のサイドカムチェーン式並列4気筒を搭載。
SCEMシリンダーや、2ステージインジェクション、SRADラムエアシステムなど、持てる最新技術を惜しみなく投入。

●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
●1298cc
●175PS/9800rpm
●14.1kg-m/7000rpm
●215kg
●120/70ZR17・190/50ZR17
●輸出車

さらに空気抵抗を減少させるための空力特性を重視したフルカウルの効果も合わせ、実測で312km/hという驚異的な速度を記録してみせた。

その圧倒的な高性能に加え、独特な機能美を感じさせるスタイル、そして意外なほどに軽快なハンドリングが、世界中のライダーからの支持を集め、一躍大人気モデルとなる。

ハヤブサ登場後もZX12R、ZZR1400といった新たなメガスポーツが登場したが、ハヤブサの魅力は色あせることはなかった。

細かな改良を受けながら、その基本的なメカニズムやスタイルを変えることなく、ロングセラーとして2007年まで生産された。

2008年にはフルモデルチェンジで2代目となるが、その基本コンセプトは不変。

画像: ハヤブサ1300 2008年 デビューから約8年目で初のフルモデルチェンジ。 パワー特性を3段階に切り替えるS-DMSなど新技術も投入されたが、スタイリングやメカニズムの基本コンセプトは不変。 ●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 ●1340cc ●197PS/9500rpm ●15.7kg-m/7500rpm ●260kg ●805mm ●120/70ZR17・190/50ZR17 ●輸出車

ハヤブサ1300 2008年
デビューから約8年目で初のフルモデルチェンジ。
パワー特性を3段階に切り替えるS-DMSなど新技術も投入されたが、スタイリングやメカニズムの基本コンセプトは不変。

●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
●1340cc
●197PS/9500rpm
●15.7kg-m/7500rpm
●260kg
●805mm
●120/70ZR17・190/50ZR17
●輸出車

一新されたフレームに搭載されるエンジンは、排気量を1298ccから1340ccまで拡大して最高出力197PSまでパワーアップ。

パワー特性を選択できるSーDMSも採用された。

さらに特徴的な美しい曲面で構成されたカウルも、初代のイメージを活かしながら、より優れた空力特性を目指した新デザインに改められた。

この2代目も初代と変わらない人気モデルとなり、2014年には根強い人気に応えて国内仕様が登場。

画像: ハヤブサ2014年6月 2014年に登場したハヤブサの国内仕様は、輸出仕様と同様のフルパワー197PSを発揮するエンジンと、国内向け二輪車初のETC車載器標準装備が話題になった。 ●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 ●1339cc ●197PS/9500rpm ●15.8kg-m/7200rpm ●266kg ●805mm ●120/70ZR17・190/50ZR17 ●160万9200円

ハヤブサ2014年6月
2014年に登場したハヤブサの国内仕様は、輸出仕様と同様のフルパワー197PSを発揮するエンジンと、国内向け二輪車初のETC車載器標準装備が話題になった。

●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
●1339cc
●197PS/9500rpm
●15.8kg-m/7200rpm
●266kg
●805mm
●120/70ZR17・190/50ZR17
●160万9200円

輸出仕様と同じフルパワーエンジンと、ETCの標準装備などで話題となったのも記憶に新しい。

ハヤブサから派生したモデルとして、2007年に登場したネイキッドスポーツ・BーKINGがある。

2001年の東京モーターショーで展示されたコンセプトモデルのBーKINGがルーツで、機種記号はGSX1300BK。

画像: GSX1300BK B-KING/ABS 2008年 01年東京モーターショーで注目されたB-KINGのコンセプトを具現化。 個性的スタイルにハヤブサの直4を搭載。出力特性を切り替えるS-DMSも採用。 ●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 ●1340cc ●183.5PS/9500rpm ●14.8kg-m/7200rpm ●235kg/239kg ●120/70ZR17・200/50ZR17 ●輸出車

GSX1300BK B-KING/ABS 2008年
01年東京モーターショーで注目されたB-KINGのコンセプトを具現化。
個性的スタイルにハヤブサの直4を搭載。出力特性を切り替えるS-DMSも採用。
●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
●1340cc
●183.5PS/9500rpm
●14.8kg-m/7200rpm
●235kg/239kg
●120/70ZR17・200/50ZR17
●輸出車

シート下に配置された2本出しのスラッシュカットマフラーが目立つ、マッシブで未来的なイメージのスタイルのボディに、ハヤブサ用をベースにした1340cc水冷直4を搭載。

最高出力183PSで、個性的なスタイルに負けない豪快な走りを味わえるモデルとして注目を集めた。

GSXを冠した大排気量ネイキッドといえばGSX1400も忘れられない。

CB1300SF、ZRX1200R、XJR1300などと並ぶ、オーソドックスなスタイルのビッグネイキッドとして2001年に登場。

GSX1400 2001年3月
スズキのお家芸である油冷直4を搭載しているネイキッドスポーツだが、その排気量はなんと1401ccまで拡大、φ34mmFIやクラス初の6速ミッションなどを組み合わせたもの。
フレームやスタイルは極めてオーソドックスで大柄だが、排気量を活かして活発にもジェントルにも走れる。

●油冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
●1401cc
●100PS/6500pm
●12.8kg-m/5000rpm
●228kg
●120/70ZR17・190/50ZR17
●99万8000円

その特徴はバンディッド1200用をベースに1401ccまでボアアップ、FI仕様とした油冷エンジンを搭載していること。

バランサー装備による振動の小ささ、エンジンの力強さを活かしたゆとりあるクルージング性能など、ライバルとは異なる魅力を備えていたが、2008年で生産が終了した。

公式サイト

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