ライバルはハーレーウルトラその牙城に挑むには充分

上半身はおろか足もとまでカバーする大柄なフェアリング、140L以上の大容量を誇るラゲッジスペース、そしてパッセンジャーのためにリアスピーカーも備えたオーディオなど、その装備内容を見ても対抗心を抱いているのはハーレーのウルトラだと想像がつくインディアンの最上級ラグジュアリーツアラー。

画像1: ライバルはハーレーウルトラその牙城に挑むには充分

エンジンも同じOHVのVツインだが、排気量は1811ccとハーレーを上回り、車体サイズもひとまわり大きくしてある。

画像2: ライバルはハーレーウルトラその牙城に挑むには充分

乗ってまず感じるのは、滑らかなエンジンフィーリング。

潤沢なトルクを低回転域から発揮するが、荒々しさはなく、心地良い鼓動とともに滑るように加速していく。

この品の良さは、サイドバルブ時代から続くインディアンの伝統ともいえるもので、不等間隔爆発ならではのパルス感を強調し、乗り手にダイレクトに伝えるハーレーとはまた違う個性となっている。

そんなエンジンに見合うよう足まわりもまた上質で、細かい衝撃を乗り手が感じないよう前後サスがしなやかに動き、大きな段差を乗り越えたときも車体は落ち着いたまま。

長い距離を一定ペースで走れるよう、神経質な部分が一切ない。

オーディオのサウンドもリスニングポイントをしっかり捉えていてクリアだが、1つ気になるのはパッセンジャーのためのスペースが若干狭く感じること。

画像3: ライバルはハーレーウルトラその牙城に挑むには充分

これはトップケースのはみ出しを抑え、コンパクトな操作感を狙ったものだろうが、2人乗りでのロングライドをしたときの疲労感に影響を及ぼすだろう。

それはさておき、美しい弧を描く外装のラインやレザーシートへのこだわりなど、車体から溢れ出る上品さと乗り心地の良さは、フラッグシップとして相応しいもの。ハーレー・ウルトラを指名買いしていた人たちも気になる存在になるはずだ。

SPECIFICATION
全長×全幅×全高 2656×1012×1572mm
ホイールベース 1668mm
シート高 673mm
車両重量 406kg
エンジン形式 空冷4ストOHV2バルブV型2気筒
総排気量 1811cc
ボア×ストローク 101.0×113.0mm
圧縮比 9.5
最高出力 未発表
最大トルク 9.96kg-m/3000rpm
燃料供給方式 FI
燃料タンク容量 20.8L
キャスター角/トレール 未発表/未発表
変速機形式 6速リターン
ブレーキ形式 前・後 ダブルディスク・ディスク
タイヤサイズ 前・後 130/90B16・180/60R16

撮影/南 孝幸

公式サイト

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