トータル総距離5500km、延べ11日間の旅が幕を閉じた

絶対王者KTMと30年ぶりのダカール制覇を狙うホンダの熾烈な争いが予想されていた今年のダカールラリー。現地1月17日、ダカールラリーは、ピスコ~リマ間で今大会最終日となるステージ10を行いました。総移動距離359kmでスペシャルステージは112km。最終日は、例年通り距離が短く、総合順位の下位からスタートする「リバースグリッドスタート方式」で行われました。

画像: 2輪部門はエントリー137台中、75台のライダーがダカールラリー2019を完走しました。

2輪部門はエントリー137台中、75台のライダーがダカールラリー2019を完走しました。

「ラリー」と言う言葉には「再び戻って来る」と言う意味が込められています。ペルーのリマ•マグダレナビーチからスタートした、世界一過酷なラリーに挑んだライダーたちは、11日間、5500kmを超す旅を終え、再びリマの海岸へと戻ってきました。ラリーをここまで走り抜いてきた75名のライダーにとって、この最終ステージはビクトリーランとも言えるでしょう。

画像: 右手首を負傷していたにもかかわらず、ステージ10を1時間14秒で駆け抜けトップにたったトビー•プライス(KTM)。ステージ9まで総合トップをキープし続け、そのまま逃げ切って総合1位を獲得!

右手首を負傷していたにもかかわらず、ステージ10を1時間14秒で駆け抜けトップにたったトビー•プライス(KTM)。ステージ9まで総合トップをキープし続け、そのまま逃げ切って総合1位を獲得!

画像: 今回のダカールラリーの前半こそ、スロースタートだったマティアス•ウォークナー(KTM)も後半のステージで王者の強さをみせ、総合2位でダカールラリーを終えました。

今回のダカールラリーの前半こそ、スロースタートだったマティアス•ウォークナー(KTM)も後半のステージで王者の強さをみせ、総合2位でダカールラリーを終えました。

やはり最後まで強かったのは絶対王者KTM。ファクトリーライダーのサム・サンダーランド、マティアス・ウォークナー、トビー・プライスと歴代ダカールウィナーを揃えるKTMは大きなトラブルもなくステージを進み、結果的には1位から3位まで表彰台を独占するという圧倒的な強さを見せつけました!

画像: たくさんの群衆に見守られ、ラストスパートを駆けるホンダのホセ・イグナシオ・コルネホ。

たくさんの群衆に見守られ、ラストスパートを駆けるホンダのホセ・イグナシオ・コルネホ。

画像: 見事完走することが出来た75名のライダー達が次々とゴールのリマに戻って来ます。大歓声のもと、スタッフ達と祝杯をあげるシーンは何度見ても感動的です。どんなに過酷なレースでも、この感動を味わいたくて、ライダー達は再びダカールラリーに戻ってくるのですね。

見事完走することが出来た75名のライダー達が次々とゴールのリマに戻って来ます。大歓声のもと、スタッフ達と祝杯をあげるシーンは何度見ても感動的です。どんなに過酷なレースでも、この感動を味わいたくて、ライダー達は再びダカールラリーに戻ってくるのですね。

画像: 2016年のダカールラリーの覇者、トビー•プライス(KTM)が圧倒的なライディングテクニックと、安定したレース運びで再びダカールラリーの王者に返り咲きました!

2016年のダカールラリーの覇者、トビー•プライス(KTM)が圧倒的なライディングテクニックと、安定したレース運びで再びダカールラリーの王者に返り咲きました!

画像: ダカールラリー2019総合優勝のトビー•プライス(左)と、総合2位のマティアス•ウォークナー(右)。3位にもKTMのサム•サンダーランドが入賞し、KTMファクトリーライダーがワン•ツー•スリーフィニッシュを決めました。

ダカールラリー2019総合優勝のトビー•プライス(左)と、総合2位のマティアス•ウォークナー(右)。3位にもKTMのサム•サンダーランドが入賞し、KTMファクトリーライダーがワン•ツー•スリーフィニッシュを決めました。

画像: ダカールラリー2019に参戦したホンダのファクトリーライダー5名の内、3人が惜しくもリタイアとなってしまったが、24歳の若手ラリースト、ホンダのホセ・イグナシオ・コルネホは、ステージ10を2位で突破し、総合7位でダカールラリー2019を終えました。

ダカールラリー2019に参戦したホンダのファクトリーライダー5名の内、3人が惜しくもリタイアとなってしまったが、24歳の若手ラリースト、ホンダのホセ・イグナシオ・コルネホは、ステージ10を2位で突破し、総合7位でダカールラリー2019を終えました。

ステージ10を見事2位でゴールした、ホンダのホセ・イグナシオ・コルネホは次のようにコメント。
「序盤のステージで時間をロスして、目標だったトップ10入りする可能性が低かったけど、最後まであきらめずに走ったよ。今日のステージでも2位でフィニッシュできてとても満足してる。結果的に総合7位だけど、とてもうれしい。来年はもっと強くなってこの場所に帰ってくるよ。個人的には、チームの目標であるダカール優勝に向けて頑張りたいね。一生懸命働いてくれたチームスタッフ全員に本当に感謝しているよ」

画像: 結果的にKTMの圧勝となったダカールラリー2019。今回で前人未到の18連覇を達成しました。この強さはどこまで続くのでしょうか!?

結果的にKTMの圧勝となったダカールラリー2019。今回で前人未到の18連覇を達成しました。この強さはどこまで続くのでしょうか!?

画像: トータル総距離5500km、延べ11日間の旅が幕を閉じた

ステージ10 リザルト

1. T.プライス(KTM)01:14'01
2. ホセ・イグナシオ・コルネホ(ホンダ)01:16'22 +00:02'21
3. M.ウォークナー(KTM)01:16'39 +00:02'38
4. S.サンダーランド(KTM)01:17'20 +00:03'19
5. L.ベナバイズ(KTM)01:17'21 +00:03'20

ダカールラリー2019 総合ランキング

1位 T.プライス(KTM) 33:57'16
2位 M.ウォークナー(KTM)34:06'29 +00:09'13
3位  S.サンダーランド(KTM) 34:10'50 +00:13'34
4位  P.クインタニラ(ハスクバーナ)34:18'02 +00:20'46
5位 A.ショート(ハスクバーナ)34:41'26 +00:44'10
6位  X.ド・スルトレ(ヤマハ)34:51'16 +00:54'00
7位  ホセ・イグナシオ・コルネホ(ホンダ)35:05'22 +01:08'06
8位 L.ベナバイズ(KTM)35:06'26 + 01:09'10
9位 オリオール.メナ(HERO)36:05'57 + 02:08'41
10位 ダニエル・ノジリア(ホンダ)36:29'09 +02:31'53

画像: Summary - Bike/Quad - Stage 10 (Pisco / Lima) - Dakar 2019 www.youtube.com

Summary - Bike/Quad - Stage 10 (Pisco / Lima) - Dakar 2019

www.youtube.com

2019年ダカールラリーの長い旅が終わりました。今年のダカールラリーでは、濃霧などによりスタートの遅れこそあったものの、悪天候でのステージ中止が一度もなく、完走した全てのライダーが5500kmを走破したことになります。結果的にKTMの圧勝というランキングとなりましたが、完走者、全てが「勝者」なのがダカールラリーなのです。

このダカールラリー2019のトータル•レースレポートは2月1日発売の月刊オートバイ(3月号)に掲載予定なので、こちらも是非ご覧下さい。

文責・岩瀬孝昌

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