日中は日差しでポカポカと暖かく感じることもある11月。日帰りのショートツーリングなら、まだまだ気軽に楽しめます。そこで今回は、過去にツーリングマガジン『アウトライダー』でも紹介したことがある、11月のおすすめ紅葉ツーリング・スポットをご紹介。どこも夜にはライトアップが楽しめますから、午後からのお出かけでも大丈夫。貴方のお住まいの地域から日帰りで行けるところがあれば、ぜひ参考にしてください。

国の名勝・天然記念物「長瀞」(埼玉県)

北関東を代表する紅葉の名所、長瀞。見どころは長瀞駅付近にある、隆起した結晶片岩が岩畳となって広がる荒川の岸辺。対岸にそびえる絶壁の木々が錦秋に染まってまあ美しいこと。しかもそれが荒川の水面に映りこんじゃって艶やかさも二倍。夜はすぐ近くの「月の石もみじ公園」がライトアップされ、こちらは妖艶な雰囲気に。

画像: 例年の見頃:11月いっぱい/ライトアップイベントは11月中旬

例年の見頃:11月いっぱい/ライトアップイベントは11月中旬

ライトアップは期間中毎日開催「香嵐渓」(愛知県)

渓谷を彩る赤や朱や黄色が風に揺れ、音もなく流れる巴川の水面ににじむ。香嵐渓のもみじは江戸の初期に香積寺(こうしゃくじ)の三栄和尚によって植えられたのが始まり。その後、大正・昭和の初めに地元住民の手によって植え足され、いまでは4千本ものもみじが。もみじまつり開催中は猿回しや和太鼓などの伝統芸能が披露されるほか、お茶会などの催しも開かれる。香積寺までの参道はもみじの真っ赤なトンネルになっていて、西日の当たる午後がおすすめ。夜にライトアップされる巴橋付近では、ロマンチックな秋景色が目の前に広がる。

画像: 例年の見頃:11月いっぱい

例年の見頃:11月いっぱい

ミシュラン三ツ星の特別名勝「栗林公園」(香川県)

借景となる紫雲山も含め、13もの築山、6つの池を巧みに配し、もみじやつつじ、かえで、松、梅、桜などさまざまな樹木が植えられ、これぞニッポンの伝統的庭園と断言できる栗林公園。「池泉回遊式」と呼ばれる作庭様式で、一歩進むごとに景観が変わるようで「一歩一景」とも称されている。国の特別名勝に指定され、ミシュランガイドの最高評価も獲得となれば、一度は行ってみたいもの。どうせなら樹木が錦繍で彩られる秋に足を運んではいかがだろう。東京ドーム3個半(約16ヘクタール)もの広大な庭は、オールスターならぬオールカラーが勢ぞろい。

画像: 例年の見頃:11月中旬~ 12月上旬

例年の見頃:11月中旬~ 12月上旬

京都の秋が堪能できる嵐山・渡月橋(京都府)

今年の台風21号で欄干が倒れてしまった渡月橋だが、10月25日、無事に修復が完了。嵐山の渡月橋付近は平安時代、貴族たちの別荘地だったところ。渡月橋の木造欄干にもたれかかって錦秋に目を細めていると、かつてお公家さんたちもこうして紅葉狩りを楽しんだのだろうかなどと想像してしまう。毎年11月第2日曜に開かれる嵐山もみじ祭では、大堰川に天龍寺舟や筝曲小督舟(そうきょくこごうぶね)を浮かべて平安時代の伝統芸能が披露される。

画像: 例年の見頃:11月下旬~ 12月上旬

例年の見頃:11月下旬~ 12月上旬

その他にも紅葉のライトアップは全国各地で開催されています。偕楽園(茨城県)、赤目四十八滝(三重県)、宇甘溪(岡山県)は11月上旬から。熱海梅園(静岡県)、後楽園(岡山県)、鶴仙渓(石川県)は11月中旬から見頃となりそうです。帰り道はナイトランとなりますので、寒さ対策を万全にしてお出かけください。

This article is a sponsored article by
''.