200台オーバーが参戦、2輪ジムカーナのお祭り!“ジムカーナJAPAN”

画像: 200台オーバーが参戦、2輪ジムカーナのお祭り!“ジムカーナJAPAN”

秋は2輪ジムカーナのイベントも目白押しだが、その中でも最も注目度の高いのが10月7日に今年もトミンモーターランドで開催された、オートバイ杯の特別ラウンド“ジムカーナJAPAN”だ。そのイベント名の通り日本中の2輪ジムカーナ選手が集まってくるお祭り的イベントであり、各地のシリーズ戦とは別の日本一決定戦というべき存在。通常は関東で開催されているオートバイ杯本大会には参戦していない地方大会を走っている選手たちも、「JAPANだけは出たい」と遠征してくる特別な1戦。そのために参加台数も多く、今回も通常の大会の5割増しの200台以上がエントリーする盛況となった。

総合1位 冨永崇史選手&NSR250R

画像: 総合1位 冨永崇史選手&NSR250R

ディフェンディングチャンピオンである冨永選手&NSR250Rは今シーズンのオートバイ杯でも、これまで4戦全勝という圧倒的な速さを見せつけてきた。そんな冨永選手にとってもやはりJAPANは特別な1戦で、2016年、2017年と連勝している得意なイベントでもある。今回も第1ヒートから1分41秒980を叩き出し、暫定2位につけた吉野選手を1秒以上引き離して好調さを見せつける。第2ヒートでは「1分38秒台を狙っていたけど、ちょっと上手く行きませんでした」とはいうものの、それでも約1秒半タイムを削り取る1分40秒531をマーク。2位と約2秒差という第1ヒート以上の大差をつけての危なげない勝利で、今シーズン負けなしの5連勝を達成。これでシリーズポイントも100ポイントに到達、最終戦を残して今シーズンのオートバイ杯シリーズチャンピオンを確定させた。

総合2位 市村直生選手&WR450F

画像: 総合2位 市村直生選手&WR450F

今シーズンからA級に昇格した市村選手&WR450Fだが、シーズン前半は思うような結果を残せていなかった。しかし9月の第4戦では久々の表彰台となる3位に入賞。その勢いのままに迎えたジムカーナJAPANでも、第1ヒートは1分43秒724で吉野選手に続く暫定3位という好位置につけると、第2ヒートでは冨永選手には届かなかったものの、吉野選手の第1ヒートのタイムを破る1分42秒520を記録し、2戦連続表彰台となる2位入賞を手にした。

総合3位 池田秀一選手&NSR250R

画像: 総合3位 池田秀一選手&NSR250R

第1ヒートは1分44秒144で暫定6位と、アタックが不発に終わってしまった池田選手&NSR250R。しかし第2ヒートでは攻めた走りで1分42秒862を叩き出して一時は2位に浮上。市村選手には逆転を許してしまったが、それでも3位にまで順位を上げてJAPANの表彰台を確保。

総合4位 吉野 昇選手&CRF450X

画像: 総合4位 吉野 昇選手&CRF450X

総合5位 辻家治彦選手&GSX-R1000

画像: 総合5位 辻家治彦選手&GSX-R1000

総合6位 大川彰人選手&NSR250R

画像: 総合6位 大川彰人選手&NSR250R

吉野選手&CRF450Xは第1ヒートは1分43秒088で暫定2位。第2ヒートで今シーズン初勝利を狙った果敢なアタックを見せ、1分42秒629までタイムを短縮して見せたが、ペナルティがあり1秒タイム加算を受けたため、第1ヒートのタイムによって4位となった。第1ヒートのタイムを2秒以上縮める1分43秒107をビッグバイクで叩き出した辻家選手&GSX-R1000が5位。6位には1分43秒139をマークした、遠征組ながらもJAPANを得意としている大川選手&NSR250Rが続いた。

画像: 左から1位・冨永選手、2位・市村選手、3位・池田選手、4位・吉野選手、5位・辻家選手、6位・大川選手

左から1位・冨永選手、2位・市村選手、3位・池田選手、4位・吉野選手、5位・辻家選手、6位・大川選手

オートバイ杯特別戦“ジムカーナJAPAN”の総合成績トップ10は以下の通り。
1位 冨永崇史 NSR250R 1'40.531
2位 市村直生 WR450F 1'42.520
3位 池田秀一 NSR250R 1'42.862
4位 吉野 昇 CRF450X 1'43.088
5位 辻家治彦 GSX-R1000 1'43.107
6位 大川彰人 NSR250R 1'43.139
7位 廣瀬 章 NSR250R 1'43.181
8位 早川公平 DR-Z400SM 1'43.803
9位 大越研二 GSX-R750 1'43.888
10位 作田隆義 GSX-S1000 1'43.978
※全てA級

JAPAN名物、地区対抗戦!

画像: JAPAN名物、地区対抗戦!

選手個人がタイムを競うだけの通常の大会とは違い、全国各地から選手が遠征してくる“ジムカーナJAPAN”ならではのもう一つの戦いが地区対抗戦だ。北海道、東北、ライセンスシリーズ(オートバイ杯本大会)、中部、近畿、中国、四国、九州、関東事務茶屋杯が代表選手を選出、代表の中の上位3人の平均タイムで競うもの。今年はトップライダー揃いのライセンスシリーズに、冨永選手が加わった北海道代表がどこまで迫るかが注目された。結果はライセンスシリーズの平均タイム1分43秒125に対し北海道代表は1分43秒765。僅差でライセンスシリーズが逃げ切り北海道代表は惜しくも2位。3位には平均タイム1分44秒613で中部代表が入っている

今回のオートバイ杯ジムカーナ特別戦“ジムカーナJAPAN”のレポートは、月刊オートバイ誌上にも掲載の予定。A級以外も含めた全車のリザルト、各地で行われるジムカーナ大会・練習会の日程といった二輪ジムカーナに関連する情報は、オートバイ杯の運営を担当しているJAGE(二輪ジムカーナ主催者団体協議会)のホームページで確認することができる。

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