マスターズトライアル第4戦近畿大会は無事終了しました。“無事”という意味は、当日怪我人も無く全員が完走ということとは別に、もう一つあります。先の台風21号の直後に京都は集中豪雨に見舞われ、ここ亀岡トライアルランド内も土石流が流れ込みました。低い位置の駐車場には膝が埋まるくらいの泥がたまり、沢筋も埋まり、車の移動路は削れて通れなくなり、地下水脈が断たれてトイレも使えなくなっていたのです。そこから道を作り直し、ユンボで泥を掻き出してもらって、無事開催を迎えることが出来たのでした。

2018FTJ全日本マスターズトライアル第4戦近畿大会
開催日:2018年9月16日
会場:亀岡トライアルランド(京都府)
主催:日本トライアル連盟(FTJ)
運営:マスターズトライアル近畿事務局
承認:(財)日本モーターサイクルスポーツ協会
協賛:住友ゴム工業株式会社、ぱわあくらふと、トライコムズ、TOM’S、アズーロモト、KOKORO CARE
後援:ストレートオン
天候:晴れ時々曇り、最高気温31度
出走台数:40台

激闘のオープンクラス

画像1: 激闘のオープンクラス

当日は40名の出走となり、特にオープンAクラスには近畿の古豪がしのぎを削りました。その中で最も若い!50歳の小谷徹選手が減点2で、平谷チャンピオン三好弘祐選手の減点3を振り切って辛勝と、マスターズの中ではかなりのハイレベルなテクニックの応酬がありました。

画像2: 激闘のオープンクラス

ここ最近の傾向である60歳代、65歳代、70歳代の激闘もまた、ここ亀岡でも繰り広げられました。トライアルのために普段の生活を摂生し、練習して体力とテクニックを維持する日常は、まるでプロライダー集団です。さらにライン読みには頭を使うし、まさにボケている暇はないのです。そして颯爽とマシンにまたがり勝負に赴きます。しかし、ゴールして普段着に着替えると、やっぱりおじいちゃんなんですけどね。

画像: 南の年明選手

南の年明選手

画像: 浜見正選手

浜見正選手

今回は久しぶりに南の年明選手が出場、年齢区分ではただ一人の75歳代クラスですが、減点1できっちりと完走し優勝しました。また、80歳代クラスには浜見正選手が出場しました。このクラスだけはアシスタント(介護人?)同伴での出場が条件となります。8セクション×2ラップを走りきって、ライバル不在のランキングトップです。

80歳vs女子高生、年の差バトルを制したのは?

画像: 明平皇選手

明平皇選手

画像1: 80歳vs女子高生、年の差バトルを制したのは?

75歳代、80歳代クラスとビギナークラス、それにウイメンズCは同じセクションを走ります。今回ウイメンズCには、石川県から日本航空高校石川モーターサイクル部の女子高生、明平皇選手と山下朋選手の2名が出場、80歳の浜見選手との対決を勝手に期待していましたが、年の功か浜見選手に軍配が上がりました。女子高生を引率した顧問の府玻司選手は、二人のサポートと指導をしながらも自らはオープンクラスを走り、3倍疲れたそうです。

ツインショッククラスにはTLM50改で小玉健二選手が出場、ライバルはと言うと、今回TLM50熱が高いメンバーはスタッフ側に回ったので、一人で寂しい状況でした。

画像: 柿原真理選手

柿原真理選手

それにしても出走者の半数以上は近畿以外からの参加です。西は本州最西端の山口から、東は群馬県、また神奈川県横須賀市から一人でやってきた柿原真理選手など、復帰された懐かしい顔もありました。

画像2: 80歳vs女子高生、年の差バトルを制したのは?

年代別選手権であるマスターズトライアルは、現在ではクラス分けが細分化されて、年齢は9歳〜上限無し、腕前はビギナーから上級者まで幅広いトライアル愛好者が出場出来るようになっています。その内容は、危険度を排除する配慮がなされたセクションを舞台にした、楽しくも真面目なトライアル競技です。次戦は第5戦中部大会(11月4日、キョウセイドライバーランド)、最終戦関東大会(11月18日、オフロードパークSHIRAI)となります。奮ってご参加下さい。

マスターズトライアルに関するお問い合わせは

日本トライアル連盟(FTJ)事務局 泥 稔
〒520-0114
滋賀県大津市穴太2-6-1
TEL:090-5157-8324 FAX:077-578-1178
Eメール:trial@straighton.jp

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