タフなルックスに見合ったオフロード性能を獲得!

XーADVはスクータールックのアドベンチャー。昨年登場したばかりだが、この2018年モデルで早くも小変更を受け、効き具合をセレクトできる(2段階とオフ)トルクコントロール機構・HSTCと、クラッチ制御でオフロードでダイレクトにトルクを伝える「Gスイッチ」が追加された。

画像: 最高出力:54PS/6250rpm 最大トルク:6.9㎏-m/4750rpm 価格:123万6600円 発売:2018年4月20日 www.honda.co.jp

最高出力:54PS/6250rpm
最大トルク:6.9㎏-m/4750rpm
価格:123万6600円
発売:2018年4月20日

www.honda.co.jp

基本的にはDCTミッション+270度クランクのパラツインを搭載する「NC750ファミリー」の1バリエーション。遥か遠くには「ご先祖」のインテグラが見えるが、XーADVはシート下の収納が大型スクーター並みだし、最新のDCTセッティングのおかげで、スポーツランでもストリートでも使いやすい。何より「スクーター型アドベンチャー」という特異な個性は、今のところ他には存在しない。これが何よりの魅力だ。

ただ、ココで問題なのは、この「アドベンチャールック」をドコまで信頼していいのか? だと思う。昨年のデビュー時は「タフなシティアドベンチャー」という、ファッショナブルなファンバイク的魅力を前面に出していたが、今年のモデルはひと味違う。

この新型、なんとオフを走る能力を本気でアップグレードしてきたのだ。おもに、冒頭で紹介したDCTの制御プログラムとHSTCがその役割の中心を果たしているのだが、リアをスライドさせた時などの御しやすさ、パワーの使い勝手がまさにダートツアラー的。サスやシャシーはこれまでと同じなので、大きな凸凹や溝にはかなわないが、フラットダートや未舗装路にあるワダチやウネリくらいなら普通に走破できてしまう。

画像: 「Gスイッチ」を新たに採用。クラッチの設定を一時的に変えることで、オフロード走行時のレスポンスを高める装置だ。

「Gスイッチ」を新たに採用。クラッチの設定を一時的に変えることで、オフロード走行時のレスポンスを高める装置だ。

HSTCの効きを強めに設定すれば、ほとんどスリップせずに加速する。これを弱めると、コーナリング中に少し流れては戻り、を繰り返しながら加速する。オフにすると、リアはよく空転するしスライドもするが、重心が低いのでハイサイドになりにくく、ドリフトが面白いように決まる。Gスイッチは、シフトアップ時に繋がりが滑らかになるのを体感したくらいで、このバイクのタイヤの性能だと、以前と変わらないように感じた。

画像: 効き具合を3種類の設定から選択可能なトルクコントロール機構・HSTCを採用していて、選択中のモードはメーター右に表示される。

効き具合を3種類の設定から選択可能なトルクコントロール機構・HSTCを採用していて、選択中のモードはメーター右に表示される。

このバイクが面白いのは、スクーターやミドルNKでは難しい悪路を走れる素性を備えていて、普通の道でも林道でも、まるでクルーザーのような感覚で走れること。粋でシャレた、タフなイメージのルックスに似合った走りもできて、DCTのイージーさも加わった、魅力的なモデルだ

SPECIFICATIONS
全長×全幅×全高 2230×910×1345㎜
ホイールベース 1580㎜
最低地上高 135㎜
シート高 790㎜
車両重量 238㎏
エンジン形式/総排気量 水冷4ストOHC4バルブ並列2気筒/745㏄
ボア×ストローク/圧縮比 77×80㎜/10.7
最高出力 54PS/6250rpm
最大トルク 6.9㎏-m/4750rpm
燃料供給方式 PGM-FI
燃料タンク容量 13L
キャスター角/トレール 27度/104㎜
変速機形式 DCT
ブレーキ形式 前・後 φ296㎜ダブルディスク・ディスク
タイヤサイズ 前・後 120/70R17・160/60R15

DETAIL

画像: シートは少し高め。幅もあるので足を出すと踵が浮き気味だった。スクリーンは小さいが立てれば胸元を風の直撃から守れる。立ち姿勢で操作するのは事実上不可能で、座ってノンビリ走るなら気楽で快適。身長:176㎝・体重:68㎏

シートは少し高め。幅もあるので足を出すと踵が浮き気味だった。スクリーンは小さいが立てれば胸元を風の直撃から守れる。立ち姿勢で操作するのは事実上不可能で、座ってノンビリ走るなら気楽で快適。身長:176㎝・体重:68㎏

画像: DETAIL
画像: なだらかな形状のシートはスクーター的だが、ホールド性に優れた快適なもの。タンデム部の座面も十分な面積が確保されている。

なだらかな形状のシートはスクーター的だが、ホールド性に優れた快適なもの。タンデム部の座面も十分な面積が確保されている。

画像: シート下には容量21Lのラゲッジスペース。フルフェイスヘルメット1個を収納でき、アクセサリーソケットも設けられている。

シート下には容量21Lのラゲッジスペース。フルフェイスヘルメット1個を収納でき、アクセサリーソケットも設けられている。

画像: 細く吊り上がった2眼LEDヘッドライトの強い個性と存在感が印象的なフロントマスク。スクリーンは、5段階に高さと角度を調整可能。

細く吊り上がった2眼LEDヘッドライトの強い個性と存在感が印象的なフロントマスク。スクリーンは、5段階に高さと角度を調整可能。

画像: テールランプはシンプルなLED式。スリムにまとめられたテールセクションに見合った形状となっている。ウインカーもLEDだ。

テールランプはシンプルなLED式。スリムにまとめられたテールセクションに見合った形状となっている。ウインカーもLEDだ。

画像: フロントフォークはΦ41㎜の倒立で、優れた路面追従性と乗り心地を両立。伸び側ダンパーの減衰力調整とプリロード調整も可能。

フロントフォークはΦ41㎜の倒立で、優れた路面追従性と乗り心地を両立。伸び側ダンパーの減衰力調整とプリロード調整も可能。

画像: リアサスにはオフロードモデル的な初期動作がソフトなセッティングが施されたプロリンクを採用している。こちらはプリロードのみ調整可能。

リアサスにはオフロードモデル的な初期動作がソフトなセッティングが施されたプロリンクを採用している。こちらはプリロードのみ調整可能。

画像: 高速道路での走行には欠かせない、便利なETC車載器やスポーツグリップヒーターといった快適装備も標準となる。

高速道路での走行には欠かせない、便利なETC車載器やスポーツグリップヒーターといった快適装備も標準となる。

画像: 多くの情報を見やすく表示する、スクエア形状の液晶メーター。スマートキーなどのインジケーターは手前に集中して配置される。

多くの情報を見やすく表示する、スクエア形状の液晶メーター。スマートキーなどのインジケーターは手前に集中して配置される。

画像: 低・中回転域で力強く扱いやすい、NC750系用エンジンをベースとした745㏄のOHCパラレルツインを搭載。基本的には従来通りだ。

低・中回転域で力強く扱いやすい、NC750系用エンジンをベースとした745㏄のOHCパラレルツインを搭載。基本的には従来通りだ。

HONDA 公式サイト

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