ビンテージレースREDTAILやヨツバモトレース、ハードエンデューロなど、常に新しいことにチャレンジし続けているJNCCが10時間耐久レースを爺ヶ岳スキー場で開催した。昨年の8耐Gからフォーマットを改変。6時間クラスや、ライダーそれぞれのマシンで参加することができる枠なども設け、より広くユーザーに楽しんでもらえるレース形式に進化した。

GNCCからのゲストライダー、JJ

JNCCは毎年、最終戦のAAGPにGNCCからゲストライダーを招聘し、私たちに刺激を与えてくれる。この10耐Gには昨年の8耐Gに来てくれたリッキー・ラッセルの弟分、ジョナサン・ジョンソン(通称:JJ)と、そのメカニックでありライダーでもあるライアンが参戦してくれた。

画像1: GNCCからのゲストライダー、JJ

JJはレース前日土曜日に下見ツアーや10月7日に爺ヶ岳で開催されるJNCC初のハードエンデューロ「ジャンピン・ジャック」で使われる予定のセクションでデモライドを披露してくれた。「ハードエンデューロは一度だけ出たことがあるけど、もうお腹いっぱいだよ」と語るJJだったが、さすがのテクニックでセクションが簡単に見えてしまうほど。

画像2: GNCCからのゲストライダー、JJ

レースではJNCCのAAライダー和田卓也とペアを組んでYZ250FXを走らせたJJ、一周目で軽々とトップに立つと、長身を生かした激しいライディングで独走。2周目には10時間通じてトップラップとなる8分00秒302という驚異のタイムを記録した。(スタート位置の関係で少し距離が短くなる1周目は除く)その後、コースが荒れ、周回遅れなどが出てきたことでタイムは落とすが、安定して8分台のハイペースを維持し、最終的には2位のライアン・岩鬼ペアに3周差をつけて総合一位を獲得。

こちらはJJのコンプガレ登頂動画。転倒したライダーを華麗に避け、シッティングのまましっかりトラクションをかけ続けているのがわかりますね。

画像: 表彰式が終わった後、疲れているのに快く取材を受けてくれたJJ

表彰式が終わった後、疲れているのに快く取材を受けてくれたJJ

「爺ヶ岳スキー場はとてもハードで、走りごたえのあるコースだった。特に後半はコースが荒れてきて、攻略するのがとても大変だったよ。パートナーも良い走りをしてくれて、順位をキープしてくれたので優勝することができた。

ライバルでは201番をつけたチーム(神馬健・匠ペア)がとても良い走りをしていて、一緒に走っていて楽しかったよ。もしタケシ(小池田猛)がレースに出ていたら、もっとエキサイティングな展開になっていただろうね。

ギャラリーもコースのいたるところで応援してくれて、とても楽しく走ることができたよ。明日はタケシに東京観光に連れて行ってもらうんだ」

日本人トップはJNCCで育った平均年齢18.5歳の若手チーム

画像: 日本人トップはJNCCで育った平均年齢18.5歳の若手チーム

今回、「Rider Team Young Gun」として雑誌ライダーのメディア選抜枠としてエントリーしたチームがこちらの4人。左から宇津野泰地(21歳)、渡邉誉(23歳)、保坂修一(16歳)、佐々木一晃(14歳)。みなJNCCでKIDS&TRYやFUN-Dクラスからはじめ、成長してきたライダーだ。

こちらのチームについては別途、特集記事でインタビューなどをお届けする予定なので、楽しみにしていていただきたい。

驚異! 10時間耐久アイアンマン

画像1: 驚異! 10時間耐久アイアンマン

10時間レースを一人で走りきるアイアンマンクラスで優勝したのは三浦伸晃。

「給油以外はまったく休まず、食事も取らずに走り続けていました。疲れました」

画像2: 驚異! 10時間耐久アイアンマン

こちらはチーム「NARLEEZ」のみなさん。4人で来たのにチームでエントリーせず、みんなアイアンマンで10時間走り切った強者チーム。レース終了直後のリアルな"やりきった"表情が素晴らしい。

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