使い切れるパッケージが
スポーツライディングをより高見に

画像1: 使い切れるパッケージが スポーツライディングをより高見に

 トップエンドモデルがあるからこそ、弟分という表現をしてしまったが、リッターに迫る排気量は十分過ぎるチカラを蓄え、鋭く、そして淀みない出力特性となる。最高出力を振り絞るまで、最短で到達させる演出は、極太のトルクと軽量な車体が故に実現出来る加速能力だという事が解る。エレクトロニクスの介入は、意識外で主張せずにヒッソリと、確実に前進させる為の執念ともいえる応えを導いてくれる。乗り手は、肩肘張らずに全てオマカセでよろしいと思います。
 パニガーレV4Sもそうだった様に、600ccのミドルマシンといっても過言ではないパッケージと軽量車体により、コントロール性が非常に高く、またキメ細やかな足の動きと外乱に対する高い収束能力のお陰で、スポーツライディングをしているにも関わらずラグジュアリーマシンにてクルーズしているかの様な錯覚に陥ってしまう。ただしそれは、全ての状況把握をおざなりにする様なものではなく、大袈裟の様だが、多少ウエットパッチが残る場所や、荒れた路面に対するアプローチは気分が良いものではないが、路面状況のインフォメーションがダイレクトに把握出来る繊細さが心強いといえよう。
 現在のハイパワー競争の中では、突出するチカラはないが、リニアな出力特性とあえて1万回転あたりにて出力のピークを設定する事で、初心者でも気持ちよくブン回す事が出来るはずだ。そんなフレンドリーさも進化の果報なのかもしれない。

画像2: 使い切れるパッケージが スポーツライディングをより高見に

倒立フロントフォークはスタンダードモデルではショーワ製だったが、コルサではオーリンズ製のNIX30へと変更された。ブレンボ製キャリパーなどブレーキ周りは共通のもの。

オーリンズ製のNIX30倒立フォークの採用に合わせて、リアサスにもフルアジャスタブル可能で細かなセッティングができるオーリンズ製TTX36を標準装着してハンドリングに磨きがかけられた。さらにステアリングダンパーにも同じくオーリンズ製のものが採用された。

画像3: 使い切れるパッケージが スポーツライディングをより高見に

スイングアーム、ホイールなどはスタンダードモデルと共通。アクラポビッチ製のドゥカティ・パフォーマンスエグゾーストを標準装備。右サイド2本出しレイアウトはスタンダードモデルと共通だが、デザインはよりレーシーでチタン製とされて軽量化も図られた。

画像4: 使い切れるパッケージが スポーツライディングをより高見に

959PANIGALE CORSE
価格:2,351,000円(税込)

■エンジン:水冷4ストロークL型2気筒DOHC4バルブ ■ボア× ストローク(排気量):100×68mm(955cc)■最高出力:150ps/10500rpm ■最大トルク:10.3kgm/9000rpm ■ミッション:6速リターン ■全長× 全幅×全高:N.A×N.A×N.Amm ■ホイールベース:1431mm ■シート高:830mm ■車両重量:175.5kg(乾燥) ■燃料タンク容量:17L ■タイヤ前・後:120/70ZR17・180/60ZR17

撮影/柴田直行 解説/小松信夫 文/編集部

画像: 959PANIGALE CORSE 価格:2,351,000円(税込)

GOGGLE2018年8月号

モーターマガジン社

体裁:A4変型・平綴じ
販売価格:1,200円(税込)

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