2005、2006年のエンデューロ世界選手権における強さは、まさに王者の貫禄。それに飽き足らず、マン島のエンデューロキングは足をアメリカへ伸ばし、東海岸のマンモスXCレースGNCCを2年連続で制した。ハードエンデューロ黎明期、エルズベルグやエンデューロクロスも制し、オーストラリアの名レースA4DEも撃破。その男の名は、デビッド・ナイト。

画像: ナイト、2004年のISDEポーランドにて

ナイト、2004年のISDEポーランドにて

鮮烈な印象、心優しきジャイアント

2004年のISDEはポーランドで開催された。ナイトの世代が始まるまさに前夜。兄弟で名を上げてきて、この年は欧州最強のチームKTMファリオーリで世界戦を戦っていた。

日本も大所帯で参戦していた年だった。ダスティなラウンドで、スリッピーなグラストラックとホコリがライダーを苦しめていた。タフなシックスデイズだった。

ISDEは、最後の6日目に必ずファイナルクロスというスピードレースをテストの1つとしておこなう。年によってモタードだったり、サンドレースだったりするが、ほとんどがモトクロスだ。それまで孤独なタイムアタックを5日間続けてきたライダーが野に解き放たれる。ある意味では、これは完走を祝う、栄光のビクトリーランでもある。トップライダーが国の威信をかけて争うISDEは、そのピラミッドの基底部に巨大なアマチュアリズムを抱えていて、特にこの2000年代初頭はフィニッシュこそがアマチュアにとっての目標だったことも多かった。

つまり、ファイナルクロスは大事なのだ。

この2004年のISDEは、そのファイナルクロスが中止になってしまった。理由は、コースがホコリに包まれていて危ないから。当然、解せないライダーも多かった。そこでその鬱憤を晴らすかのように、シープスカルズ(ナイトと同じマン島出身のレジェンドライダー。毎年ISDEに牛のカッコをしてカブのようなバイクに乗ってくる名物野郎ども)のバイクを借りてコースを勝手にデモランしたのが、デビッド・ナイトだったのだ。ナイトは、取り押さえられボコボコにされた。その印象が、非常に強い。誇り高きマン島のエンデューロライダー。優しき巨人なのだ。

で、今年日本にやってくるらしいよ

ここからが驚き。

このデビッド・ナイトは、すでにガスガスに移籍しているのだけれど、なんと今年ナイトが日本にやってくるのだそう!

画像: で、今年日本にやってくるらしいよ

開催日:
7月21日(土)/7月22日(日)

会場:
キョウセイドライバーランド
〒444-3341 愛知県岡崎市須淵町字木の田38番地
https://goo.gl/maps/GxwXHNWxoZT2

料金:
GASGASユーザーの方:21600円(ランチ、保険、消費税込み)
GASGAS以外の車両で参加される方:32400円(ランチ、保険、消費税込み)
*料金には消費税、保険料、ランチ代が含まれています。
*WELCOME PARTYの料金は含まれていません。WELCOME PARTYに参加される場合は別途4500円が掛かります。

定員:30名/1日(2日間で合計60名)

講師:DAVID KNIGHT
アシスタント講師:渡會 修也・藤原 慎也

で、土曜日はウェルカムパーティも開催されるとのこと。

世界的キングに教えを請えるチャンス。エンデューロファンからすると、あまりにショッキングなゲストに、世代の人間は震撼中だ。ちなみに、愛称は「閣下」。実際(なにが実際なのかわからないけど)、ナイトは英国よりMBE(大英帝国五等勲爵士、団員)の勲章を受けている。

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