ブルートゥース(BT)インカムの到達距離争いはBT規格の仕様と送受信機の進化、バッテリー持ちのバランスによって一段落した感がある。現在は複数台接続やボイスガイド、音声ミキシング機能と操作性をトータルで考えた使いやすさが選ぶ際のポイントで、今回テストしたデイトナのDT-01も多機能化よりも「使いやすさ」を優先した設計だ。

画像: インカム通話の開始/終了は本体側面のAボタンをタッチするだけ。距離が離れて通信が切れても、再び接近すると自動的に接続するので再接続のスイッチ操作は必要ない。

インカム通話の開始/終了は本体側面のAボタンをタッチするだけ。距離が離れて通信が切れても、再び接近すると自動的に接続するので再接続のスイッチ操作は必要ない。

ユニークなのは本体側面が一つの大きなスイッチになっていること。通常、側面には何種類かのスイッチが配置されているが、DT-01は使い始めに必要なインカム同士のペアリングと通話の開始/終了をメインスイッチ1個が受け持ち、音量調整は本体下側、スマホとのペアリングと発着信は本体上側のスイッチに割り当ててある。走行中でも迷わず直感的に操作できるし、厚手のグローブを着けていても誤操作の心配なし。加えてGセンサーの搭載によってスイッチに触れず、ヘルメットの帽体を叩くだけで電話着信に応答できるなど、操作性を考え抜いたデザインだ。

検証は市街地で行ったが、ビルが林立した悪条件の場所でも約500m届き、高速道路では1㎞以上届く。なにより信号待ちなどで互いが離れて接続が切れても、接続可能圏内に入ると自動再接続する機能が実に便利だ。

ノイズキャンセルマイクの採用で通話音質はクリアだし、低音域までしっかり再生するスピーカーで音楽再生品質も上々。さらに音楽やナビの音声ガイドを聞きながらインカム通話ができる機能や、最大4台までの同時通話、携帯電話の2台接続・同時待ち受け機能といった現実的な機能を搭載し、しかも使いやすいように配慮してあるのがDT-01の魅力。指名買い対象にして間違いない。

画像: ベースプレートは帽体下の縁にクリップで挟み込むか、両面テープで貼り付ける。マイク/スピーカーの配線とコネクターが細めで、内装に収めやすいことも隠れた特徴。

ベースプレートは帽体下の縁にクリップで挟み込むか、両面テープで貼り付ける。マイク/スピーカーの配線とコネクターが細めで、内装に収めやすいことも隠れた特徴。

画像: ︎1セット分の同梱物。フルフェイス用マイクとオープンフェイス用フレキシブルマイクが1個づつ入っているのも親切。充電器は付属しないが、手持ちのUSB出力充電器を使えばOK。

︎1セット分の同梱物。フルフェイス用マイクとオープンフェイス用フレキシブルマイクが1個づつ入っているのも親切。充電器は付属しないが、手持ちのUSB出力充電器を使えばOK。

画像: 商品付属のフェイスパネルはブラックだが、オプションのパネルを使えばカラーコーディネートも楽しめる。写真の7色のほか、シルバー風の「ブリリアントブラック」もある。

商品付属のフェイスパネルはブラックだが、オプションのパネルを使えばカラーコーディネートも楽しめる。写真の7色のほか、シルバー風の「ブリリアントブラック」もある。

画像: 高層ビルが多く、電波が乱反射しやすい市街地でも500m程度は明瞭に通話できる。郊外の高速道路では1㎞を超えても通信可能。風切り音も気にならない。

高層ビルが多く、電波が乱反射しやすい市街地でも500m程度は明瞭に通話できる。郊外の高速道路では1㎞を超えても通信可能。風切り音も気にならない。

PHOTO:南 孝幸 MODEL:梅本まどか

デイトナ DT-01
価格:2万5920円(1個セット)・5万760円(2個セット)

テスター太田安治の欲張りリクエスト

BTインカムとしての完成度は素晴らしく高く、開発スタッフの熱意がしのばれる。ただ、他社製品も含めてこうした外付けスタイルからはそろそろ脱却すべき。ヘルメットメーカーとコラボした一体タイプの普及を望む。

問い合わせ:デイトナ

TEL.0120-60-4955

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