抜群の完成度に加えて燃費も良くなった優等生!

画像: ■価格:34万2360円

■価格:34万2360円

原付二種のスクーターは各種の交通規制で利便性が薄れた50ccスクーターや、
大柄な車体で機動性を欠く250ccスクーターからの乗り換え需要もあって
好調なセールスを続けている。その多くは取り回しやすい小柄な車体と
加速力を重視した動力性能を備え、通勤・通学のような短距離移動を
主眼に置いた質実剛健な造りが特徴だが、ひと味違うキャラクターで
人気を博しているのがPCX。しっとりとしたハンドリングと動力性能、
ゆとりのあるライディングポジション、使い勝手のいい実用装備の豊富さなど、
移動の足にとどまらない上質感が魅力だ。

画像: 緊張感と柔軟さを合わせ持つ造形を目指した新型PCXは、 ボディ全体で連続して変化する複雑な曲面を多用する新しいデザインを採用した。

緊張感と柔軟さを合わせ持つ造形を目指した新型PCXは、
ボディ全体で連続して変化する複雑な曲面を多用する新しいデザインを採用した。

画像: PCXのスタイリングを特徴づける、フロントからリアまでボディカラーが途切れることなく 連続する滑らかなボディラインは継承されている。

PCXのスタイリングを特徴づける、フロントからリアまでボディカラーが途切れることなく
連続する滑らかなボディラインは継承されている。

今回の新型で大きく変わったのはアンダーボーン型から
ダブルクレードル型になったメインフレーム。これで車体剛性が高まり、
3kg近い軽量化も果たしている。40km/hを超えたあたりから
ハンドリングの応答性が良くなっていることが判るし、
コーナリング中にギャップを通過した際や、素早く切り替えしたときの
前後タイヤがバラバラに動くような挙動が明らかに減り、
全体にシャッキリしたハンドリングになった。

ただ、125cc車の常用速度域や日本の道路状態、
二人乗り頻度の少なさを考えると、サスペンション設定は
もう少しソフトなほうが快適。欲を言えばリアサスに
イニシャル調整機構が欲しいところだ。

画像: フレームは従来モデルのアンダーボーン構造から、ダブルクレードル構造へと一新。 フレーム剛性が飛躍的に高まり、向上した動力性能をフルに活かせる操縦性を実現する。

フレームは従来モデルのアンダーボーン構造から、ダブルクレードル構造へと一新。
フレーム剛性が飛躍的に高まり、向上した動力性能をフルに活かせる操縦性を実現する。

画像: 正立フォークに14インチホイールという組み合わせは変わらないが、 ホイールは新デザインとなり、タイヤサイズもワイド化された。

正立フォークに14インチホイールという組み合わせは変わらないが、
ホイールは新デザインとなり、タイヤサイズもワイド化された。

画像: 乗り心地向上を狙い、リアサスの取り付け位置を後方へ移すとともに サスストロークも15mm増加。リアタイヤもフロント同様サイズをアップ。

乗り心地向上を狙い、リアサスの取り付け位置を後方へ移すとともに
サスストロークも15mm増加。リアタイヤもフロント同様サイズをアップ。

PCXが好評を得ている理由の一つに、変速設定の巧みさが挙げられる。
小排気量スクーターはエンジンパワーを有効に使うため、
発進時に高めの回転で遠心クラッチが繋がり、フル加速中は
最大トルクを発生する回転域を保つ車種が多い。
これはキビキビ走りには有効だが、常に高めの回転を使うので
せわしなく感じるし、燃費の低下も招く。

その点、PCXは過不足のない発進加速性能と低速走行時のジェントルさを
バランスさせた設定。アイドリングストップ機構と併せ、
街での実燃費がいい秘密はここにある。しかも新型は
高回転域でのパワーが増強され、追い越し加速も力強くなった。

画像: 好燃費と静粛性を兼ね備えたeSPエンジンは、吸排気系の改良や フリクション低減などの細かな改良を受け、燃費を犠牲にせず力強さを増した。

好燃費と静粛性を兼ね備えたeSPエンジンは、吸排気系の改良や
フリクション低減などの細かな改良を受け、燃費を犠牲にせず力強さを増した。

左レバーを握るだけで前後ブレーキが作動して効果的に減速する
コンビブレーキの設定も絶妙で、普段使いなら右レバーに触る必要もない。
ブレーキング時の挙動が安定していることも大径ホイール採用のメリットだ。

125ccクラスらしからぬラグジュアリー感と、
ちょうどいい動力性能を底上げした新型PCX。
完成度の高さは群を抜いている。

画像1: 抜群の完成度に加えて燃費も良くなった優等生!
画像2: 抜群の完成度に加えて燃費も良くなった優等生!

RIDING POSITION(身長:176cm 体重:60kg)
グリップ位置、着座位置、ステップ高のバランスを取ってあるので
身長180cmのライダーでも窮屈さを感じず、フラットなシート形状で
タンデムライダーの快適性も高い。

SPECIFICATIONS
全長×全幅×全高 1925×745×1105mm
ホイールベース 1315mm
最低地上高 137mm
シート高 764mm
車両重量 130kg
エンジン形式 水冷4ストOHC2バルブ単気筒
総排気量 124cc
ボア×ストローク 52.4×57.9mm
圧縮比 11.0
最高出力 12PS/8500rpm
最大トルク 1.2kg-m/5000rpm
燃料供給方式 PGM-FI
燃料タンク容量 8L
変速機形式 Vベルト無段変速
ブレーキ形式 前・後 φ220mmディスク・ドラム
タイヤサイズ 前・後 100/80-14・140/70-14

画像: 大型コンビネーションランプは、ヘッドライトとポジションライトの間に ボディカバーが入り込む造形を採用してシャープなイメージを表現。

大型コンビネーションランプは、ヘッドライトとポジションライトの間に
ボディカバーが入り込む造形を採用してシャープなイメージを表現。

画像: 上下二分割された独特なLEDテールランプ。上下で幅を変えることでボディをスリム化、 同時に独特な形状でリアビューを印象的に見せる。

上下二分割された独特なLEDテールランプ。上下で幅を変えることでボディをスリム化、
同時に独特な形状でリアビューを印象的に見せる。

画像: キーを携帯しているだけでエンジン始動が可能なスマートキーシステム。 キーにはウインカーを点滅させるアンサーバックスイッチも装える。

キーを携帯しているだけでエンジン始動が可能なスマートキーシステム。
キーにはウインカーを点滅させるアンサーバックスイッチも装える。

画像: フレーム構造の工夫などでトランク容量を28Lにまで拡大。 書類や工具の収納スペースもシート裏に移動し、限られたスペースを最大限に活用。

フレーム構造の工夫などでトランク容量を28Lにまで拡大。
書類や工具の収納スペースもシート裏に移動し、限られたスペースを最大限に活用。

(写真:南 孝幸)

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