ヤマハの意気込みを感じる使い勝手の良さ

リバーストライク(前2輪、後1輪)構造が生む抜群の安定性と高い制動力が優れたコミューター適性を発揮し、加えてオートバイらしい旋回性も備えているのがトリシティ。14年の発売以来、着実に支持者を増やしているが、18年モデルはエンジンから車体に至るまで大きなアップデートを受けた。

画像: ●最高出力:12PS/7500rpm ●最大トルク:1.2kg-m/7250rpm ●価格:39万4200円/43万2000円(ABS) ●発売:2018年1月20日 新フレームの採用でボディサイズもゆとりあるものとなり、フラットフットボードも広いものになった。スタイリングは兄貴分の155にかなり近いものとなっている。

●最高出力:12PS/7500rpm ●最大トルク:1.2kg-m/7250rpm
●価格:39万4200円/43万2000円(ABS) ●発売:2018年1月20日
新フレームの採用でボディサイズもゆとりあるものとなり、フラットフットボードも広いものになった。スタイリングは兄貴分の155にかなり近いものとなっている。

エンジンは吸気バルブ作動を切り替えるVVA(可変バルブ機構)付き4バルブに進化。クラッチのミートタイミング、オートマチック変速の最適化で、発進加速性能は12馬力・約160㎏という数値からは想像できないほどスムーズで力強い。80㎞/hを超えると速度の伸びが鈍化するが、高速道路を走るわけではないし何ら不満なし。ストリートにぴたりと合わせた変速セッティングだ。

車体は兄貴分の155とほぼ共通となり、直進安定性と切り返しの反応が向上。引き換えに極低速域でのハンドリングが前モデルより重く感じるが、トリシティのユーザー層と使われ方を考えれば、機敏さよりも安定性を重視した新型がマッチしている。

グレードを高めたリアサスペンションユニット、ゆったりした足元スペースで快適さも高まったし、約23Lの大容量シート下スペースに加えてヘッドライトのLED化、12V電源ソケット内蔵の小物入れの装備で実用性もアップした。ヤマハのLMWモデルに掛ける意気込みが、現実の使い方の中でユーザーに実感できる仕上がりだ。

画像: ヤマハの意気込みを感じる使い勝手の良さ

SPECIFICATIONS
●エンジン形式:水冷4ストOHC4バルブ単気筒
●総排気量:124㏄
●最高出力:12PS/7500rpm
●最大トルク:1.2kg-m/7250rpm
●車両重量:159/164(ABS)kg
●燃料タンク容量:7.2L
●シート高:765㎜
●タイヤサイズ(前・後):90/80-14・130/70-13

Details

画像: LEDポジションランプは継承するが、今回からヘッドライトもLED化を果たした。

LEDポジションランプは継承するが、今回からヘッドライトもLED化を果たした。

画像: パラレログラムリンクを採用した前2輪構造により、高い安定性を生み出した。

パラレログラムリンクを採用した前2輪構造により、高い安定性を生み出した。

画像: ローシート採用でシート高は765㎜に抑え、足つき性の良さにも配慮している。

ローシート採用でシート高は765㎜に抑え、足つき性の良さにも配慮している。

画像: 23.5L容量のトランクスペースはヘルメットを入れても収納に余裕がある。

23.5L容量のトランクスペースはヘルメットを入れても収納に余裕がある。

画像: ツインチューブ式ショックは新タイプを装備。しなやかな乗り心地に貢献する。

ツインチューブ式ショックは新タイプを装備。しなやかな乗り心地に貢献する。

RIDING POSITION 身長:176㎝、体重:60㎏

シート形状の工夫によってシート高が前モデルより15㎜も低くなり、小柄なライダーでも不安なし。着座位置の自由度も大きく、タンデムライディングでも窮屈さはない。

画像: RIDING POSITION 身長:176㎝、体重:60㎏

写真/赤松 孝

 

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