走ってナンボの部分ばかりレポートしていたので、もう少し「使ってナンボ」
という観点でFAZEとじっくり向い合ってみることにしよう。

ビッグスクーターに求められる大きな機能、多くの人の興味の対象で
あろう尻の下の収納を見てみよう。

6img_10101

収納スペース全景はこんな感じ。カーペットをめくってもエクストラの収納スペースは特になく、
書類はシートの裏側にゴムバンドで取り付けられる。真ん中の出っ張りがあるため、荷室が
なんとなく前後に分割されてるのもおわかりだろう。

 

6img_10105

フルフェイスヘルメットを入れると収納力のイメージが湧くだろう。
SHOEIのX-9は収納部の後室にぎりぎりフィット、前室だと入らない。
前室はジェットヘルメットでも本格的なタイプだと蓋(シート)が閉まらなく
なるので、二つ目のヘルメットは専用のワイヤーで外にぶら下げる構造に
なっている。

そういう意味でタンデム適性としては「ヘルメットがねぇ…」と
言われてしまうのが残念なところではある。

あと、観光地にありがちな「お土産のクッキー840円」は後室にしか
入らないのでフルフェイスとの親和性は低い。
お土産ランナーではないということかもしれない。

ではシートに積むか、となるとグラブバーの出来の良さが浮き上がってくる。

 

6img_10241

左右にツノが出るタイプはビッグバイクではもはやトレンド、
後席ライダーにも優しいし荷物も括りつけやすい。

そしてグラブバーの裏側にも注目。角の部分に窪みがあり、ここにネットや
ロープのフックを引っ掛けることが可能になる。この窪み、使ってみると
その良さがわかるんだけど…ポイントとしては地味すぎるか。

さて、いよいよタンデムライドのご紹介。
ビッグスクーターの定番ですからね。

 

まずは跨るところ、タンデムステップ。

6img_10244

初代フォルツァを彷彿とさせる折り畳みステップ式が採用されている。
実際に乗ったタンデムの人曰く「普通のバイクに乗ってるみたい」
「踏ん張りやすい」と好評なポイント。
ただ、靴底には優しくないとも言われた。
タンデムライダーこそカジュアルな靴で乗りたいはずなので、
ここはポイントとして厳しいところか。

6img_10285

6img_10280

乗ってみると、運転手としてはけっこうイケてる。
人間一人分の重量増は250ccのトルクには大きい負荷で明らかに遅くは
なる…ただ、もともと「速くはない」のでSモードを上手く使えば日常レベル
でそんなに困ることはない。
フロントが妙に軽くなったり、フラついたりもしないのでタンデム適性とし
ては必要十分、それ以上はそもそも250ccに求めちゃいかん、という
範疇だろうと思う。

要するに、楽なんだ。

肝心のタンデムライダーも「街中ならいわゆるバイクよりも楽」で、そして
「1時間くらいなら全然楽。でもそれ以上だと後ろに寄りかかりたい」という
リクエストが出た。
さらなる贅沢なリクエストが出るということは、
現状に大きな不満が無いということ。

6img_10291
↑背中が反っている…後ろに寄りかかりたいらしい。

「気にならない」は工業製品として極めて高い評価なので、この点で
FAZEは「タンデム適性良好」と言えるかもしれない。
ただし…と付け加えたのは乗り心地。ちょっと舗装路面にツギハギがある
ところを走るとお尻と腰にじわじわと来るらしい。高速で僕が感じたのも
同じことだったので、これはFAZEの弱点とも言えるところか。確かに尻に
来る、それは運転手も同意。


さて、収納とタンデムで話が長くなってしまったので、Sモードについては
次回あらためて…。

 

 

■関連リンク
<1週間インプレッション>HONDA FAZE-S 深澤誠人 1日目

<1週間インプレッション>HONDA FAZE-S 深澤誠人 2日目
<1週間インプレッション>HONDA FAZE-S 深澤誠人 3日目

<1週間インプレッション>HONDA FAZE-S 深澤誠人 4日目
<1週間インプレッション>HONDA FAZE-S 深澤誠人 5日目