2010年8月31日 (火)
<HONDA VFR1200F>国内仕様と輸出仕様、どう違う?
webオートバイの「VFR1200F月間」特集も本日が最終日。
今日は、VFRの国内仕様と輸出仕様について解説をしていきます。
それぞれの持つ魅力はどこにあるのでしょうか。
本誌テストライダーの宮崎敬一郎によるインタビューと、インプレッション
記事にご注目下さい。
VFR開発者に聞く「国内仕様の真価」
思い切った決断が生んだ高性能(インタビュー)
歴代VFRの中でこの型はある意味「徹底した割り切り」のVFRなのだ
という。これまでのエンジンやフレームはどこかに数値追求をしたがため、
ツーリングスポーツVFRではない体裁というのがあった。しかし今度のは
違う。目的とする扱いやすさのため、エンジンのレイアウトを決めた。ユニ
カムを使ったのもエンジン高を抑えてハンドリングに影響する重心位置を
決めるがためだ。ブン回しての、ここイチバンを求めてないからだ。そして、
ギリギリいっぱいのスポーツ性能を求めるのではないから、思い切って
耐久性のあるシャフトドライブも採用している。
長谷川さんが「このスタイル、艶っぽさ、色っぽさがあるように見えません?
オーナーにとって、VFRは生活の中で、眺め、磨き、人に自慢できるよう
な理想の伴侶の姿であってほしいと思ってかなり拘ったんですよ」というス
タイルはホンダの中では明らかに新しい流れに乗った、綺麗で丁寧な造形だ。
また、VFRシリーズは欧州マーケットメインで育ってきたモデルだが、
そのキャラクターは扱いやすくて高性能なオールラウンダー。日本仕様に
転化させるのに苦労はなかったという。出力は落ちても、むしろ日本の速
度レンジを考えれば使いやすく、バランスは崩していないし、マッチングは
すごくいいと自信ありげだ。エンジンの応答性も伸びやかさを残しつつ、
全体でより優しい応答をするようにしてある。足まわりはまったく同じハード
だが、初期荷重設定を変えることで日本人、日本の道に合わせてあるとの
ことだ。 (宮崎敬一郎)
長谷川 洋介氏
株式会社 本田技術研究所
二輪R&Dセンター
第2商品開発室 第2ブロック
主任研究員
(聞き手:宮崎敬一郎)
これは開発時のイメージスケッチ。「このVFRを見て『ホンダは変わったな』
と思ってもらえたら嬉しい」と長谷川氏が言うように、滑らかな面構成に
拘ったVFRのスタイリングは、上質で、角度によって様々な表情を見せて
くれる。
フルパワー版は172PS! 注目のDCTもラインアップ!
瞬発力や全開加速で引っ張り気味の走りをしたときの力強さはいくらか
弱くなっているが、もともと欧州仕様も感覚性能でグイグイと力や速さを
乗り手にア
ピールするタイプではない。テイストとしては非常によく似て
おり、コシのあるトルクでリニアに速度を乗せる。むしろ、欧州仕様で少し
気になっていた低速時
に見せるシャフトのダンパーのアソビがマイルド
になっている。同様に、低いギアで引っ張り、急にオフにしたときなどに
活躍するパックトルクリミッターのグ
リップが回復するときのショックも円
やかだ。FIなどの電子制御系の味つけが変わったことによってだろう。
このあたりの操作感はむしろ日本仕様の方が上質
な操作感として感じた。
(宮崎敬一郎)
(写真/本田技研工業、赤松孝、南孝幸 文/宮崎敬一郎)











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