2010年8月30日 (月)
<HONDA VFR1200F>“上質な”スポーツランを楽しめる新世代のユニカムV4パワー!(インプレッション:太田安治)
ホンダVFR1200Fのインプレッション後半戦。
テスターは引き続き太田安治です。今回は、走行中の足まわりに関する
内容をメインにお届けしてきますので、乗り味やスポーツ性能が気に
なっている方、必見ですよ。
峠のスポーツランも楽しいメガスポーツ並のパフォーマンス
さて、新型VFRはメンテナンスフリーをメリットとするシャフトドライブを
採用している。構造上、急な発進加速時にはリアが持ち上がる
「リフト現象」が出るのでスポーツ走行向きではないが、VFRはエンジン
側とホイール側のジョイント配置を工夫し、さらにダンパーを入れて余分な
動きとショックを低減。このため普通に扱っている限りはシャフトドライブで
あることを感じさせない。スリッパークラッチも装備しているから、シフトダ
ウンしながら急ブレーキという状況でもリアタイヤのバタつきはほとんど
出なかった。
普通のツーリングペース、いや、ヨーロピアンライダー並みのハイペー
スでもチェーン駆動と同じ感覚で走れるのだが、唯一気になったのは
下りのタイトターンでベッタリ寝かしたままアクセルを閉じた時。予期した
以上にリアが沈み、リアタイヤがトトッとアウト側に逃げる。かなり限られ
た条件だが、徹底したフィーリング向上を期待したい。
GTバイクは、直進性は素晴らしいがワインディングではベタッと重い
手応えのハンドリングが普通。その意味でもVFRは普通ではない。
1~2速で走るタイトな峠道でも車重を感じさせず、意図した分だけ素直に
曲がっていく。旋回力はネイキッド以上、SSバイク未満で、メガスポーツ
モデルに近い身のこなし。標準装備のABSも素晴らしいデキで走りをス
ポイルしない。これほど峠道を楽しめるGTバイクは他にないと断言できる。
もう一つ注目すべきが純正アクセサリーの充実。サイドのパニアケース
やトップボックスはツアラーの定番装備だし、グリップヒーターやナビ、
スポーツスクリーンといった実用アイテムも揃っているから、1週間のタン
デムツーリングも余裕でこなせる。北へ、南へ。VFRは夢が膨らむバイクだ。
●最高出力:111ps/8500rpm
●最大トルク:11.3kg-m/6000rpm
■価格:157万5000円
■発売:2010年3月18日
シャフトドライブ
VFRシリーズで初めてシャフトドライブを採用。シャフトのクセを抑えるため、
スイングアームピボットとドライブシャフトジョイントを別地点に設定し、
シャフトにダンパーを追加。動きに違和感は一切なかった。
(写真/盛長幸夫、赤松孝、南孝幸 文/太田安治)









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