ここまで、その使い勝手の良さや、魅力を伝えてきましたが、
改めてメカニズム解説をしていきますね。
ちょっとメカが苦手な人には、ややこしいかもしれませんが、
可能な限りシンプルにまとめていますので、どうぞ。


VFR1200F Dual Clutch Transmission ココがポイント!!

1:コンパクトなパッケージング
2:入念な制御セッティング
3:マニュアルトランスミッション以上の耐久性

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これがデュアル・クラッチ・トランスミッションのカットモデル。

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クラッチ

クランクシャフトからの駆動力を受けるクラッチアウター(写真銀色の部分)
は一体だが、その動力をミッションに伝えるクラッチセンター側が二分割
構造になっており、外側(赤部分)が1、3、5速ギアを持つインナーメイン
シャフトに、内側(青部分)が2、4、6速ギアを持つアウターメインシャフトに、
それぞれ直結している。発進を受け持つために、外側のクラッチの方が
容量が大きいことがわかる。

 

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ミッション

写真奥に見えるのがメインシャフト。赤いインナーと青いアウターの二重
構造になっていることがわかる。相対するカウンターギアを通してメイン
シャフトの回転がカウンターシャフトに伝わるのは、従来のミッションと変
わらない。VFRの場合はカウンターシャフト右端のギアからシャフトをもう
1本介して左右方向の回転に変換され、シャフトドライブで後輪が駆動さ
れる。

 

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シフト機構

写真上部にある表面に溝の切られた中空シャフトがシフトドラム。これが
回転すると溝に沿ってシフトフォークが左右に移動しギアを左右に移動さ
せギア位置を切り替える。この構造は従来のマニュアルミッションと変わ
らない。

 

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油圧システム

クラッチの断続に使われるオイルはエンジンオイルと共用。専用のオイ
ルポンプでオイルパンから吸い上げられ、専用のオイルフィルターを通し
てポンプに送られる。ポンプはひとつのクラッチに対してひとつ設置される。

 
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シフトモーター

マニュアルミッションではシフトフォークはシフトペダルに連動して回転す
るが、デュアルクラッチトランスミッションではECUの指示に従って、モー
ターでシフトドラムを回転させるシステムになっている。

 

 

※オートバイ9月号別冊付録Honda VFR1200F COMPLETE BOOKより
 (写真/盛長幸夫、赤松孝、河合宏介、南孝幸  文/安藤佳正)