2010年8月23日 (月)
<HONDA VFR1200F>「デュアル・クラッチ・トランスミッション」構造解説
ここまで、その使い勝手の良さや、魅力を伝えてきましたが、
改めてメカニズム解説をしていきますね。
ちょっとメカが苦手な人には、ややこしいかもしれませんが、
可能な限りシンプルにまとめていますので、どうぞ。
VFR1200F Dual Clutch Transmission ココがポイント!!
1:コンパクトなパッケージング
2:入念な制御セッティング
3:マニュアルトランスミッション以上の耐久性

これがデュアル・クラッチ・トランスミッションのカットモデル。

クラッチ
クランクシャフトからの駆動力を受けるクラッチアウター(写真銀色の部分)
は一体だが、その動力をミッションに伝えるクラッチセンター側が二分割
構造になっており、外側(赤部分)が1、3、5速ギアを持つインナーメイン
シャフトに、内側(青部分)が2、4、6速ギアを持つアウターメインシャフトに、
それぞれ直結している。発進を受け持つために、外側のクラッチの方が
容量が大きいことがわかる。

ミッション
写真奥に見えるのがメインシャフト。赤いインナーと青いアウターの二重
構造になっていることがわかる。相対するカウンターギアを通してメイン
シャフトの回転がカウンターシャフトに伝わるのは、従来のミッションと変
わらない。VFRの場合はカウンターシャフト右端のギアからシャフトをもう
1本介して左右方向の回転に変換され、シャフトドライブで後輪が駆動さ
れる。

シフト機構
写真上部にある表面に溝の切られた中空シャフトがシフトドラム。これが
回転すると溝に沿ってシフトフォークが左右に移動しギアを左右に移動さ
せギア位置を切り替える。この構造は従来のマニュアルミッションと変わ
らない。

油圧システム
クラッチの断続に使われるオイルはエンジンオイルと共用。専用のオイ
ルポンプでオイルパンから吸い上げられ、専用のオイルフィルターを通し
てポンプに送られる。ポンプはひとつのクラッチに対してひとつ設置される。

シフトモーター
マニュアルミッションではシフトフォークはシフトペダルに連動して回転す
るが、デュアルクラッチトランスミッションではECUの指示に従って、モー
ターでシフトドラムを回転させるシステムになっている。
※オートバイ9月号別冊付録Honda VFR1200F COMPLETE BOOKより
(写真/盛長幸夫、赤松孝、河合宏介、南孝幸 文/安藤佳正)









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