2010年5月13日 (木)
<試乗ダイジェスト>KAWASAKI ER-6n(2009年モデル)
「ビギナーにも乗りやすい」って言いたいところなんですが、
なんだか“ツウに受ける”バイクなんですねぇ。
特に、車体とかエンジンとか、もろもろ込みの乗り味に関しては、
「大好き」っていうバイク雑誌業界のオジ様たちも多いんですよ。
最近、実際に購入した方もいらっしゃいますし。
ERに代表されるミドルクラスって、乗る前は「程良いんじゃないの?」って
なぜか上から目線で語る人が多いんですけど、実際に乗ると
多くの人が「これで充分過ぎるじゃん」って下から目線になる傾向があります。
(あくまでボクの周囲限定ですが…)
ブレイクしそうでしないミドルクラス。でも、イイバイクが本当に多いクラスです。
(ちょっと前までCBR600RRに乗ってました・編集部 福助)

軽快な走りとアバンギャルドなスタイルで人気のミドルツイン。09年モデルでフルモデルチェンジされ、
シャープなスタイルと扱いやすさに磨きをかけた。
[車種解説]
バランスのとれた車格とパワー、軽快な取り回し、そして手頃な価格で高い
人気を集めるミドルネイキッドスポーツがER-6n。剛性バランスを入念に検討
した鋼管製トレリスフレームに、軽やかに吹けあがる649ccの180度クランク
DOHC水冷ツインエンジンを搭載し、φ41mm正立フォークとリンクレスモノ
ショックで足元を固め、軽快なハンドリングを楽しめる。個性的な細マッチョ
スタイルも人気のポイントだ。

ホワイトパネルのアナログスピードメーターはLEDバックライトを採用。液晶パネルのタコメーターは
バーグラフタイプだ。
[インプレッション]
右を見ても左を見ても4気筒モデルばかりの現行ラインアップ。
たまにシングルやツインがあったとしても、それはテイストを追い求めた、
スポーツではない線を狙ったモデル。もっと選択肢が多いといいのに、
と考えたのか、カワサキERは、国産モデル唯一と言っていいスポーツ
ツインだ。それも、かなり刺激的なスーパーツイン!
エンジンは水冷DOHC4バルブの並列ツイン。爆発のひとつひとつの
鼓動が感じられるような、味のある回り方をする。もちろん、その1発1発が
車体を前に押し出すようで、スーッと前に進む4気筒に対して、ドドドッと
路面を蹴飛ばすように感じられる。4気筒に慣れた身体には、とにかく新鮮だ。
グッとスピードが乗るのは4000回転くらいからで、ドドドッという鼓動が
あったエンジンが、ギュルルル、と連続したパルスに変わり始める。
この常用回転域のトルクが力強いのがツインの特徴なのだ。
高回転ではさすがに4気筒エンジンのほうがパワフルだけれど、そんな
回転まで達すること、またはキープすることって、そう多くないのが実情。
つまり、エンジンの美味しいエリアを引き出しやすいのがツインというワケだ。
ハンドリングはかなり安定志向の恐怖感のないもの。前後輪がしっかり
接地して、バンクも切り返しもねばっこい。これは、スピードを上げていって
も同じで、どんな路面でも安心して走ることができる、ラクして乗れるオート
バイなのだ。
中回転域のトルクを使ってスピードを上げていくもよし、低回転のドコドコ
としたトルクを楽しむもよし。みんなが知っている4気筒モデルとは明らかに
違う、新しい世界を味わうことができるスーパーツインなのだ。願わくば、
もっとスポーティな400ccなんかも欲しいね! (中村浩史)
■KAWASAKI ER-6n 諸元
全長×全幅×全高:2100×760×1100mm
ホ
イールベース:1405mm
シート高:785mm
車両重量:200kg
エンジ
ン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量:649cc
ボア×ストローク:83.0×60.0mm
圧縮比:11.3
最
高出力:72.1PS/8500rpm
最大トルク:6.7kg-m/7000rpm
燃料供給方式:FI
燃
料タン
ク容量:15.5L
変速機形式:6速リターン
ブレーキ形式
前・後:ダブルディスク・シングルディスク
タイヤサイズ 前・後:120/70ZR17・160/60ZR17
カラー:エボニー
■ 価格:77万7000円
(写真/赤松孝、南孝幸 文/中村浩史、編集部)








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