2010年5月 4日 (火)
<試乗ダイジェスト>HONDA SHADOW PHANTOM 750(2010年)
ネイキッドからの乗りかえでも、比較的とまどうことなく楽しめたのが
シャドウ750。中でも、このファントムはハンドルもショートハンドルだし、
シート高も650mmと、低めに設定されているので、街乗り用としても
十分楽しめるんです。
写真はアクセサリー装着車ですが、こんな感じに少しカスタムすれば
高速道路での走行も、タンデムも、さらに快適になるんです。
やっぱりバックレストの安心感は格別ですから。
というわけで、オートバイ本誌のダイジェストです。
(編集部/福助)

シャドウ750の基本コンポーネンツをベースに、前後ショートフェンダーに小径ヘッドライト&小型
テールライト、ショートタイプハンドルとガンファイタータイプのダブルシートを装着。シャドウ750の
クラシカルなイメージとは一転、ツヤ消しのマットブラック仕上げもあいまって、精悍さと迫力を
増したスタイリングとなっている。
[車種解説]
武骨でワイルドなムードを醸し出したシャドウ750のニューバリエーション。
車体やエンジンの基本構成をそのままに、ショートハンドルとガンファイター
シート、ショートフェンダー、小径ヘッドライト、バーステップなどを装備して
クラシカルイメージを払拭。外装パーツやフォークボトムケース、リアショッ
ク、クランクケースなどをブラック仕上げ。フォークカバーやシリンダーヘッ
ドカバーなどをマットシルバー仕上げとしており、その対比がワイルドなムー
ドさらに引き立てている。シャドウ750に対して、税抜きで5万円引き下げら
れた価格も魅力だ。
水冷OHC52度VツインエンジンはPGM-FIと組み合わされ、低回転域からのフラットなトルク特性を持つ。
常用速度域での鼓動感にも定評のあるエンジンだ。
「Phantom」のロゴをあしらった専用スピードメーターは、タンク上面のセンターコンソールに
ビルトインされる。メーター右側にはオフセットタイプの給油口を配置。

[インプレッション]
こんなのがあったらいいなぁ…と思ってたんだよねぇ~。このシャドウファン
トム、スタンダードとの違いはホイールリムやエンジン、それに外装全般を
黒を基調にし、前後のフェンダーを少し浅くて短めのデザインに変更したこと。
アクセント兼フェンダーステーになっている、サイドモールのカタチも変更。
力強くも軽快なイメージを演出している。また、前後の足まわりなども、見た
目の違いこそあれ、セッティングを含めた構成は既存のシャドウ系のものを
流用する。たったそれだけだが、これほどイメージが違うのだ。
このファントムのコピーには「野生と風格」などと書かれているが、どう見て
も「大都会の(路地裏に潜む)無頼漢」である。そんな迫力がプンプン匂う。
これがカッコいい。しかも5万円ほど安くなった。大歓迎だ。
さて、その走りだが、やはりシャドウ、低重心がもたらす手応えの軽い取り
回しと走ってのフットワークはそのままだ。配線類が目に付くが、ハンドルま
わりのレイアウトがホルダーを含めてシンプルになっているので、眼前に広が
る景色はスタンダードよりさっぱりとしている。個人的にはこれも好きだ。
リアブレーキはドラムで、やはりここ一発の信頼感はディスクブレーキには
及ばない。VT1300CXのように普段はリアだけで制動しなから走り回る
クセはつけない方が良いだろう。乗り心地は及第点で、このクラスの中で特に
良い方でも悪い方でもない。普通に超ロングランに耐えられる快適なものだ。
鼓動感はトップなら60~90km/hあたりが美味しい。スタンダードより車重が
軽いので、少し軽やかな鼓動になっているが、400にはない迫力はある。
ハンドリングはホンダらしく、クセが無く素直で扱いやすい。これはスタンダー
ドから受け継いだ美点だ。
扱いやすさはそのままに、スタンダードとはひと味違う個性を纏っているファ
ントム。興味があるなら、とにかく一度現車を見るべきだ。写真より男前だぞ。
(宮崎敬一郎)
■HONDA SHADOW Phantom<750> 諸元
全長×全幅×全高:2405×825×1090mm
ホ
イールベース:1640mm
シート高:650mm
車両重量:250kg
エンジ
ン形式:水冷4ストOHC2バルブV型2気筒
総排気量:745cc
ボア×ストローク:79.0×76.0mm
圧縮比:9.6
最
高出力:44PS/5500rpm
最大トルク:6.3kg-m/3500rpm
燃料供給方式:PGM-FI
燃
料タン
ク容量:14L
変速機形式:5速リターン
ブレーキ形式
前・後:シングルディスク・ドラム
タイヤサイズ 前・後:120/90-17、160/80-15
カラー:グラファイトブラック
■ 価格:82万9500円
(写真/盛長幸夫、南孝幸 文/宮崎敬一郎、編集部)








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