正直、ネイキッド好きとしては「ハーレーは大人になってから」って思って
いるんですが、このXR1200だけは気になるんです。

決して軽くはないんだろうな。でも乗ったらスゲー楽しそう…
そんなスタイリングに惹かれるんです。
その印象はデビューから現在まで変わらないところです。

それでは宮崎敬一郎 氏によるインプレッションをどうぞ!(編集部・福助)

Aka20317
1970年に登場したダートトラックレーサーXR750のスピリッツを継承するスポーティーなデザインの
外装を装備。

[車種解説]
2006年ののミラノショーでプロトタイプが発表されたXR1200が2008年に
いよいよ国内でも発売される。アメリカのAMAのダートトラックレースで
活躍するXR750イメージのスポーティーなフォルム。ツーピースシート、
小振りなリアフェンダー、サテンクロームの右2本出し2-1-2マフラー、
黒塗りの幅広ダートラバー、倒立フロントフォークなど専用装備が奢られ
ている。

Aka20380
白色文字盤の回転計をセンターに、左にはデジタル表示の速度計をマウントする電子メーター。
回転計内にはオド、トリップなどを表示する液晶パネルとインジェクション警告灯などのインジ
ケーターが並ぶ。

[インプレッション]
 かつてハーレーにはXR750という1マイルやその半分のハーフマイルと
いう高速トラックレースで 常勝していたレーサーがあった。スリムで独特の
雰囲気があり、コレを越えようと躍起になって挑む日本製レーサーを
ことごとく蹴散らし、まさにアメリカのヒーローだった。そしてこのXR1200は、
そのイメージで造られた新しいブランド。
 フレームのレイアウトとエボリュー ション・エンジンはスポーツスターベー
スだが、その内容はかなり違う。フレームはパイプ径を変えるなど大幅に
剛性アップしている。新たに 採用した高剛性の倒立フォークは、太いアルミ
リアアームでバランスさせている。エンジンもFiやカム、吸排気系にかなり
手が入っており、 ほとんどビューエルに近い構成になっている。
 さて、その走りだが、やはりこれまでのスポーツスターたちとは一線を
画していた。とにかく ハンドリングタッチがしっかりしている。
ナチュラルで癖がないのも魅力。カッチリとしたダイレクトな応答性で機敏な
身のこなしをさせるタ イプだ。馴染みのある国産NKたちのような感触に
なっていて、初めてハーレーに乗る人でも違和感のないバイクだと思う。
 スポーツスター よりケタ違いによく曲り、しかも軽快。国産NKに比べ、
幾分バンク角が浅いものの、そのバンク角を使い切るまでは不安なく
スポーツでき る。これはクルーザーのスポーツではなく、スタンダードな
スポーツを楽しめるということ。基本的にフラットなんだが、
4000回転から レッドゾーンの始まる7000回転の少し手前までが
パワーバンド。
 足がよく動いて乗り心地もいいので、これならぱペース的にも国産のス タ
ンダードNKたちと峠道に行っても後れを取らないペースでストレス無く走れる。
                                                                  (宮崎敬一郎)

Aka10002

■HARLEY-DAVIDSON  XR1200 諸元
全長×全幅×全高:2195×930×1150mm
ホ イールベース:1515mm
シート高(加重時):742mm
車両重量:250kg
エンジ ン形式:空冷4ストOHV2バルブV型2気筒(Evolution)
総排気量:1202cc
最高出力:NA
最大トルク:9.28kg-m/3500rpm
燃料供給方式:FI
燃 料タン ク容量:13.25L
変速機形式:5速リターン
ブレーキ形式 前・後:ダブルディスク・シングルディスク
タイヤサイズ 前・後:120/70ZR18・180/55ZR17
※NAはデータ未発表

■ 価格:147万5000円(当時)

(写真/赤松孝 文/宮崎敬一郎、編集部)