他車とは一線を画したスタイリングと走り!

CBR250RRはクラス随一の本格スポーツモデルというべき存在。ライバルよりもスーパースポーツ色の濃いデザインで、カウル、タンク、シートカウル、マフラーまでに複雑な面構成を採り入れ、精悍というよりも凄みが効いた仕上がり。倒立フォークやアルミスイングアーム、凝った形状のマフラーも「ただ者ではない」雰囲気を漂わせる。

画像: LEDヘッドライトをいち早く採用したフロントマスクはノーズが低く抑えられアグレシッブ。タンク後端からシート先端部を絞り込むことでニーグリップのしやすさと良好な足着き性にも配慮した。

LEDヘッドライトをいち早く採用したフロントマスクはノーズが低く抑えられアグレシッブ。タンク後端からシート先端部を絞り込むことでニーグリップのしやすさと良好な足着き性にも配慮した。

走りにおいても他車とは次元が違う。完全新設計のエンジンはクラストップの38馬力を発生する高回転型だが、ストリートでも意外なほど楽に扱え、6000回転も回っていれば追い越し加速も充分。高回転域ではスロットル開度に忠実に反応し、1万1000〜1万3000回転あたりの弾けるようなパワー感もライバル車にはない魅力だ。

ハンドリングにも高荷重設定の扱いにくさはなく、素直にバンクしてフロントタイヤの接地性を感じさせながら旋回するが、スパッと寝かせてサスペンションの反力に合わせながらスロットルを開ければ、前後タイヤが協力してグイグイと向きを変えていく。ラジアルタイヤが標準ということもあるが、サスペンション設定を含めた車体剛性が高過ぎず、峠道レベルの荷重に合っている。

オーラさえ感じさせる迫力のルックス、圧倒的なパワーフィール、スポーツライディングを堪能できるハンドリングはまさしく「新世代RR」に相応しいパッケージ。内容を考えれば決して高価ではない。

画像: 他車とは一線を画したスタイリングと走り!

主要諸元
●全長×全幅×全高 2065×725×1095㎜
●ホイールベース 1390㎜
●最低地上高 145㎜
●シート高 790㎜
●車両重量 165(ABSは167)㎏
●エンジン形式 水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
●総排気量 249㏄
●ボア×ストローク 62×41.3㎜
●圧縮比 11.5
●最高出力 38PS/12500rpm
●最大トルク 2.3㎏-m/11000rpm
●燃料供給方式 PGM-FI
●燃料タンク容量 14L
●キャスター角/トレール量 24°30′/92㎜
●変速機形式 6速リターン
●ブレーキサイズ(前・後) φ310㎜ディスク・φ240㎜ディスク
●タイヤサイズ(前・後) 110/70R17・140/70R17
価格:75万6000円〜82万8360円(ABS・レッド)

DETAIL

画像: シングルなみの軽量・スリムさを誇る180度クランクのパラレルツインは、4車中2番手となる38PSを発揮。カム同軸のウォーターポンプはMotoGPレーサーRC213V譲りだ。

シングルなみの軽量・スリムさを誇る180度クランクのパラレルツインは、4車中2番手となる38PSを発揮。カム同軸のウォーターポンプはMotoGPレーサーRC213V譲りだ。

画像: 一見すると上下2本出しのマフラー。じつは一体型で、低回転では力強く、中高回転域で高揚感あるサウンドを実現するために設計されたもの。クラスを超えた迫力あるリアビューを演出する。

一見すると上下2本出しのマフラー。じつは一体型で、低回転では力強く、中高回転域で高揚感あるサウンドを実現するために設計されたもの。クラスを超えた迫力あるリアビューを演出する。

画像: ニッシン製ピンスライド片押しディアルピストンキャリパーとφ310㎜ウェーブディスクを組み合わせたフロントブレーキ。フロントフォークはSHOWA製Φ37㎜で4車中唯一の倒立式だ。

ニッシン製ピンスライド片押しディアルピストンキャリパーとφ310㎜ウェーブディスクを組み合わせたフロントブレーキ。フロントフォークはSHOWA製Φ37㎜で4車中唯一の倒立式だ。

画像: アルミスイングアームはクラス唯一で、しかもガルアーム式。プロリンク式のモノショックには、5段階のプリロードアジャスターも備えた。タイヤは前後ラジアルで、死角は見つからない。

アルミスイングアームはクラス唯一で、しかもガルアーム式。プロリンク式のモノショックには、5段階のプリロードアジャスターも備えた。タイヤは前後ラジアルで、死角は見つからない。

画像: ヘッドライト同様にライトガイド構造によるライン発光タイプを採用したLEDテールライト。

ヘッドライト同様にライトガイド構造によるライン発光タイプを採用したLEDテールライト。

薄く小さな2眼ヘッドライトはLED式で、上側はライン発光のランプ、下側が左右それぞれにハイ/ロー切替機能を備えたヘッドライト本体。メーターは任意に設定したシフトタイミングをLEDの点灯と点滅で知らせる5連REVインジケーターと、ラップタイマーも搭載。上下2段独立配置のLEDテールライトは下段がストップランプだ。

画像: 液晶エリアをとり囲むベゼルの幅を極力薄くし、液晶部を大型化して視認性を向上した。

液晶エリアをとり囲むベゼルの幅を極力薄くし、液晶部を大型化して視認性を向上した。

画像: LEDならではのコンパクトさを活かしたシャープな造形が、アグレッシブな表情を際立たせる。

LEDならではのコンパクトさを活かしたシャープな造形が、アグレッシブな表情を際立たせる。

画像: DETAIL

RIDING POSITION(身長:176㎝、体重:60㎏)

低めのハンドルで車体とライダーの一体感を高めたポジション。グリップ位置はさほど遠くなく、前側に座れば上体が起こせ、ストリートでも窮屈さはない。シート高は標準的で、身長160㎝程度なら不安はない。

画像1: RIDING POSITION(身長:176㎝、体重:60㎏)
画像2: RIDING POSITION(身長:176㎝、体重:60㎏)

ライバル比較ガイド・250スポーツ

各ジャンルのライバル比較はオートバイ2月号に掲載中!

オートバイ  2018年2月号 [雑誌]

モーターマガジン社 (2017-12-27)

This article is a sponsored article by
''.