一度使うと手放せないアイテムだ!

僕が知る限り、電熱式グリップヒーターは40年以上前から存在していたが、当時の製品は電力消費量が大きい割に発熱量が低く、断線やスイッチの接触不良といった故障頻度も高め。さらに発熱体を巻き付けるタイプがほとんどだったのでグリップの径が太くなり、握ったときに違和感がある。このため厳寒期でも乗る各種配達用バイクの一部に装着されていた程度で、一般ユーザーには普及しなかった。つまりここ数年でグリップヒーターの装着率が急速に上がったのは、効率、耐久性、そして握り心地の全てが改良されたからだ。

画像: このCB400SFのハンドルパイプ径は国産車の標準ともなっている22.2㎜。グリップ長120㎜の製品を装着したが、115㎜と130㎜サイズも用意されている。また、外車に多いインチバーハンドル用もある。(価格:1万6200円)

このCB400SFのハンドルパイプ径は国産車の標準ともなっている22.2㎜。グリップ長120㎜の製品を装着したが、115㎜と130㎜サイズも用意されている。また、外車に多いインチバーハンドル用もある。(価格:1万6200円)

GH07シリーズは、左側グリップにスイッチを一体化し、φ33㎜のスリムなグリップ径に仕上げた製品。5段階の温度調整機能、電圧が11・5V以下になると加熱を止める抑制機能など、実用的な工夫も凝らされている。

装着は純正グリップと入れ替えて車体側の12V電源と接続するだけだが、グリップの脱着にはコツが要るし、メインスイッチと連動する配線を見つけ、端子を付けて接続するスキルも必要。車種によっては燃料タンクを持ち上げて配線を通す場合もあるので、こうした作業に自信のない人はショップに取り付けを頼んだほうがいい。今回は僕が取り付けを担当したが、端子の製作を含めて作業時間は1時間程度だった。

肝心の暖かさは充分。さすがに指の表面側に寒風が当たると冷たくなるが、グリップを握った掌全体が暖まるので冷えに起因する指の動きの悪化を防いでくれる。冬以外でも雨の日は効果的だし、ウインターグローブと組み合わせれば真冬の高速走行でも快適だ。

一度使うと手放せないアイテムだが、中でもこの製品は自信を持ってお勧めできる。

画像: キット内容は左右のグリップとワイヤーハーネス、バーエンドキャップ、エレクトラタップ、タイラップ、アルミスペーサー。グリップ固定用のボンド(G17など)は自分で用意すること。

キット内容は左右のグリップとワイヤーハーネス、バーエンドキャップ、エレクトラタップ、タイラップ、アルミスペーサー。グリップ固定用のボンド(G17など)は自分で用意すること。

画像: スイッチボックスと一体化しているので純正品のようにスマート。LEDインジケーターは6色に光り、通電状態や設定温度がひと目で判る。

スイッチボックスと一体化しているので純正品のようにスマート。LEDインジケーターは6色に光り、通電状態や設定温度がひと目で判る。

画像: グリップ交換にはコツがあるので、自分で作業する場合は動画サイトの作業例などを参考にするといいだろう。グリップヒーターの場合は装着前にスイッチを入れて暖め、グリップ自体を柔らかくしておくと作業しやすい。

グリップ交換にはコツがあるので、自分で作業する場合は動画サイトの作業例などを参考にするといいだろう。グリップヒーターの場合は装着前にスイッチを入れて暖め、グリップ自体を柔らかくしておくと作業しやすい。

画像: 外径は実測で32.5㎜。CB400SFの純正グリップは31㎜程度だから、握り心地の変化はごく少ない。

外径は実測で32.5㎜。CB400SFの純正グリップは31㎜程度だから、握り心地の変化はごく少ない。

テスター太田安治の欲張りリクエスト

長くグリップヒーターを作り続けているキジマの製品だけに、実用機能は文句なし。製品の問題ではないが、個人的には付属のエレクトラタップを使うことに抵抗があるので、プラス側にギボシ端子を圧着してヒューズボックスから配線を引き出して接続しました。

問い合わせ:キジマ

TEL.03-3897-2167

こちらでも購入できます

This article is a sponsored article by
''.