ビッグスクーターの良さを再認識させる上質なできばえ

日本国内のスクーター市場はラグジュアリー感のある250㏄以上の大型に代わって日常の足に適した150㏄以下の小型が人気の中心になっている。加えて、今年9月1日からの平成28年排ガス規制を受け、多くのモデルが生産を終了。大型スクーターファンにとっては寂しい状況だが、そんな中スズキから登場したのがバーグマン400。スカイウェイブ400の後継機種という位置付けだが、乗ってみると全くの別物。マイナーチェンジではない、完全なニューモデルだ。

画像: SUZUKI BURGMAN 400 ABS 最高出力:31PS/6300rpm 最大トルク:3.7㎏-m/4800rpm 価格:79万9200円 発売:2017年8月4日

SUZUKI BURGMAN 400 ABS
最高出力:31PS/6300rpm
最大トルク:3.7㎏-m/4800rpm
価格:79万9200円
発売:2017年8月4日

何より好印象なのが発進/加速のフィーリング。スカイウェイブ400は高回転まで豪快に回ってパワーを絞り出すタイプだったが、バーグマンは低中回転域でのトルクが明らかに太い。低回転で遠心クラッチが繋がってスルスルと動き出すので騒々しくないし、滑りやすい路面での発進やUターンも安心。CVTセッティングも変更されたようで、とにかく力強い加速に感心させられる。

スロットル全開でのフル加速では6000回転近辺を使ってグイグイ速度を乗せる。加減速を頻繁に繰り返す市街地では、回転が先行して速度が後から付いてくるスカイウェイブより乗りやすく、クラッチの断続タイミングも約2500回転なので、エンジンブレーキも有効に使え、下り坂でも扱いやすい。

常用域での力強さと引き換えにトップエンドでの伸びは薄れたが、100㎞/hクルーズ時でも約5500回転だから、日常の使用環境ではまったく問題なし。むしろ中間加速が良くなった分、パワフルに感じるほどだ。気になる振動やノイズも出ないから、上質な走行感を堪能できる。

画像1: ビッグスクーターの良さを再認識させる上質なできばえ

新設計の車体はスカイウェイブより8㎏軽いが、走っていると15㎏程度は軽いように感じる。ここにも常用域で力強く反応するエンジン特性が効いている。フロントホイールは15インチに大径化されたが、半日ほどの試乗でその恩恵を感じることはできなかった。おそらくヨーロッパの市街地に多い石畳の道など、荒れた路面では違いが出るはずだし、ネガティブ要素は何もない。

ヨーロッパ市場も意識しているモデルだと感じさせるのが、スポーティさを秘めた操縦安定性。スカイウェイブは長いホイールベースと220㎏を超える車重に見合った穏やかなハンドリングだったが、バーグマンは車体剛性が高く、ライダーの着座位置も高いため、操作に対する反応がダイレクトで、市街地や峠道では大きさや重さを感じさせずにキビキビ走る。ただし、道路の段差などから受ける衝撃はスカイウェイブよりハード。乗用車というよりGTカー的な乗り味だ。

ほかにも、充分なウインドプロテクション、足着き性の良さ、実用装備の充実など、使い勝手に優れた仕上がり。バーグマン400は、小型スクーターとは比較にならない快適さと併せ、大型スクーターならではの魅力を再認識させてくれる。

画像2: ビッグスクーターの良さを再認識させる上質なできばえ
画像: バーグマン400は、シリーズの伝統であるラグジュアリーなスタイリングと乗り心地はそのまま、さらにエレガントさを追求した「バーグマンクーペ」がコンセプト。街中から郊外まで、きびきびと走るイメージを具現化したボディライン。優雅で流麗なフォルムがさらに引き立つよう、マフラーは上向きにデザインされている。

バーグマン400は、シリーズの伝統であるラグジュアリーなスタイリングと乗り心地はそのまま、さらにエレガントさを追求した「バーグマンクーペ」がコンセプト。街中から郊外まで、きびきびと走るイメージを具現化したボディライン。優雅で流麗なフォルムがさらに引き立つよう、マフラーは上向きにデザインされている。

主要諸元
●全長×全幅×全高:2235×765×1350㎜
●ホイールベース:1580㎜
●最低地上高:125㎜
●シート高:755㎜
●車両重量:215㎏
●エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ単気筒 ●総排気量:399㏄
●ボア×ストローク:81×77.6㎜
●圧縮比:10.5 ●最高出力:31PS/6300rpm
●最大トルク:3.7㎏-m/4800rpm
●燃料供給方式:FI ●燃料タンク容量:13L
●キャスター角/トレール:25度/101㎜
●変速機形式:Vベルト無段変速
●ブレーキ形式 前・後:φ260㎜ダブルディスク・φ210㎜ディスク
●タイヤサイズ 前・後:120/70-15・150/70-13

DETAIL

画像: ポジションランプ一体デザインの左右独立型2灯式LEDヘッドライトでシャープなイメージを追求したフロントマスク。

ポジションランプ一体デザインの左右独立型2灯式LEDヘッドライトでシャープなイメージを追求したフロントマスク。

画像: エレガントさと機敏性を感じさせるリアコンビネーションランプは、両端にウインカーを備え、テールランプにはLEDを採用。

エレガントさと機敏性を感じさせるリアコンビネーションランプは、両端にウインカーを備え、テールランプにはLEDを採用。

画像: スピードメーターとタコメーターは視認性の良いアナログ式。中央部のマルチ ファンクション液晶にはさまざまな情報を表示可能。

スピードメーターとタコメーターは視認性の良いアナログ式。中央部のマルチ ファンクション液晶にはさまざまな情報を表示可能。

画像: バックレストは体格や好み、状況に合わせて15㎜刻みで2段階に位置を調整することで最適なシートポジションを得られるようにされている。

バックレストは体格や好み、状況に合わせて15㎜刻みで2段階に位置を調整することで最適なシートポジションを得られるようにされている。

画像: 車体のスリム化を進めながら、シート下収納スペースはヘルメット2個(フルフェイス1個、ジェット1個)が収容可能な42Lという容量を確保。

車体のスリム化を進めながら、シート下収納スペースはヘルメット2個(フルフェイス1個、ジェット1個)が収容可能な42Lという容量を確保。

画像: インナーラゲッジの左側は2.8L、右側は3.5Lの収納容量。右側の内部には携帯電話などの充電に活用できる12V DCソケットも用意。

インナーラゲッジの左側は2.8L、右側は3.5Lの収納容量。右側の内部には携帯電話などの充電に活用できる12V DCソケットも用意。

画像: フロントホイールを14インチから15インチに大径化することで、これまで以上に優れた安定性を得ることができた。

フロントホイールを14インチから15インチに大径化することで、これまで以上に優れた安定性を得ることができた。

画像1: DETAIL
画像2: DETAIL

スカイウェイブ400から発展したエンジンは、エアクリーナーボックス容量拡大などの改良で低中速域トルクを向上。O²フィードバックシステムと新設計のキャタライザーで最新の排ガス規制もクリア。

RIDING POSITION(身長:176㎝ 体重:60㎏)

足を置く位置の自由度が高いので、体格を問わずに快適なポジションが取れるし、バックレストに腰を当てておけば荒れた路面や峠道でも車体との一体感が保たれて走りやすい。シートの絞り込みとフロアボードのえぐり、スリムなボディパネルで足着き性も上々だ。

画像1: RIDING POSITION(身長:176㎝ 体重:60㎏)
画像2: RIDING POSITION(身長:176㎝ 体重:60㎏)

SUZUKI 公式サイト

巻頭は「初公開モデル31連発、2018新型完全ガイド」、オートバイ11月号発売中!

オートバイ 2017年11月号 [雑誌]

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