画像: そもそもラリーってどんな競技なの?

知っているようで知らないオフロードレース

モトクロス、エンデューロ、トライアルなど、オフロードでも様々な種類のレースがあるが、ラリーとは一体なんだろう? ここでは世界一過酷と称されるダカールラリーを例にとって「ラリーレイド」についてわかりやすく解説しよう。

画像: 知っているようで知らないオフロードレース

オフロードの速さだけでなく正確な判断力と冷静さも必要

ひとくちに“ラリー”と言っても、その種類は様々だが、ここで説明するのは、ダカールラリーに代表されるラリーレイドと呼ばれるもの。トヨタが復活して最近話題になっているクルマのWRC(世界ラリー選手権)とも違う競技だ。
徒競走のように、よ〜いドンでスタートし、コースを周回して最初にゴールしたものが勝ち、という一般的に知られているレースとは異なり、整備されていない未舗装路を中心に走破しながら、比較的長い距離、広いフィールドで主催者から渡された地図を見て確認しながら、正確に道を選んでゴールを目指す。速さを競うのは間違いないが、それだけでなく、ライダーの持久力、判断力、車両の耐久性なども大きなファクターとなる。クロスカントリーとも言われ、数日間かけて開催されるものが多く、すごく大雑把な表現をすると、自然の中を走る耐久レースである。

画像: 【ラリーマップケース】

【ラリーマップケース】

画像: 【トリップコンピューター】

【トリップコンピューター】

コマ図とトリップメーターを読み解いて順位を競うレース

簡易地図であるコマ図は、乗ったままスクロールして見られるよう巻いてマップケースに入れる。指示箇所までの距離が書かれているので、正確な距離計も必要。

画像: マップケース(マップホルダーとも呼ばれる)は進んだり、迷って戻したりのスクロールを手動でやるものと電動でやるものがあり、当然、電動の方がライダーの負担は小さい。装着はすぐに確認出来る位置に搭載させる。

マップケース(マップホルダーとも呼ばれる)は進んだり、迷って戻したりのスクロールを手動でやるものと電動でやるものがあり、当然、電動の方がライダーの負担は小さい。装着はすぐに確認出来る位置に搭載させる。

進むべき道を示した地図(ルートマップ)はコマ地図、コマ図と呼ばれる簡略されたもので、4輪と違って、2輪はライダーひとりなので、ロール状に巻いてマップホルダーに入れて使う。ラリーのレース車両のトップブリッジ前方上部に、お弁当箱のような四角いケースが装着されているのを見たことがあるかもしれない、それがマップホルダーだ。
ダカールラリーのレースは約2週間。みんなで一斉ではなく、ひとりずつ時間を空けてスタートし、基本的に同じところを通らず、場所を毎日移動していく。壮大な距離を走るため「SS」と「リエゾン」という区間が別れており、スペシャルステージの略であるSSは、タイムトライアルをする区間で、純粋に速さ、誰よりも短い時間でのゴールを競う。その途中にはチェックポイントがあり、それを通らなければペナルティとしてタイムが加算される。

ダカールラリーに代表されるラリー競技のルール

ラリーを楽しむための「コマ図の読み方」

画像: 【右の数字(大)】この数字はスタートしてからこの地点までの総距離。ここが46.60kmの地点ということになる。【右の数字(小)】これは前のコマ図(46.43km)からの区間距離になり、0.17km走るとこの地点に着くという数字。【中央のイラスト】簡単に図式化されたポイントの地図絵。事前にコースを下見走りすることは出来ないので、この図と左の各距離でこのポイントを判断することになる。もし間違ったと気がついたら、確実に間違っていないと思えるコマまで後退してやり直すのがいちばんだ。コマ図が配られた後、見やすくするためにマーキングするといい。【左の備考】いわゆる備考欄で、危険箇所、舗装、未舗装、道などの補足が記入される。主催者による注意が書かれている。

【右の数字(大)】この数字はスタートしてからこの地点までの総距離。ここが46.60kmの地点ということになる。【右の数字(小)】これは前のコマ図(46.43km)からの区間距離になり、0.17km走るとこの地点に着くという数字。【中央のイラスト】簡単に図式化されたポイントの地図絵。事前にコースを下見走りすることは出来ないので、この図と左の各距離でこのポイントを判断することになる。もし間違ったと気がついたら、確実に間違っていないと思えるコマまで後退してやり直すのがいちばんだ。コマ図が配られた後、見やすくするためにマーキングするといい。【左の備考】いわゆる備考欄で、危険箇所、舗装、未舗装、道などの補足が記入される。主催者による注意が書かれている。

画像: ラリーを楽しむための「コマ図の読み方」

リエゾンはいわゆる移動区間。ビバークからSSスタート地点まで、SSゴールから次のビバークまでのことをリエゾンと呼ぶ。しかし、ツーリングのように自分の好きなようには走れず、時間制限があり、指定された時間内に到着しないとペナルティタイムが加算される。SSを走った時間を合算し、いちばん短い人が優勝となるが、ペナルティなどで時間が加算されたら、いくらSSで速くても順位は下がってしまう。ダカールラリーでは、多種のペナルティがあって、罰金や失格になる場合もある。だから好成績を狙うには単純な速さだけでなく、ペナルティを受けないようにするのも重要だ。
ラリーレイドは、海外だけでなく日本でも開催されていて、比較的気軽に参加できるものから、多くの日数を使ったハードなものまで様々。周回コースではなく、移動しながら自然を相手に、速さだけでなく、正確に走りきることが必要という面白さがあるのがラリーの醍醐味なのだ。

画像: レース中に次のルートを把握しやすいように蛍光ペンなどで事前にマーキングするのが一般的。A5サイズのプリントをつなげ合わせてロール状にして使用する。

レース中に次のルートを把握しやすいように蛍光ペンなどで事前にマーキングするのが一般的。A5サイズのプリントをつなげ合わせてロール状にして使用する。

画像: 曲がる場所や目標物、注意地点などを示したコマ図はレース走行距離によって長さも異なる。ダカールラリーともなると紙の長さは30mにもなるんだとか。

曲がる場所や目標物、注意地点などを示したコマ図はレース走行距離によって長さも異なる。ダカールラリーともなると紙の長さは30mにもなるんだとか。

日本国内にもあるツーリングラリーレース

画像: 日本国内にもあるツーリングラリーレース

過酷な場所を走り抜く海外のレースがクローズアップされることが多いけれど、日本でも開催されている。林道などを使い、どうしても公道を移動する必要があり、ほとんどの場合ナンバーが所得できる車両に限られる。有名なのが、九州から北海道、モンゴルでもラリーを主催する団体、SSERのレースだ。

SSER主催のラリーイベント

TDR(Touring & Driving Rally)
初心者でも気軽に参加できるよう企画された。ラリー&パーティというスローガン。コマ図を使って旅する気分を楽しむ。

TBI(TOUR DE BLUE ISLAND)
ゴールデンウィークに開催される歴史のある本格ラリー。2016年はダート区間が1000kmを超えるスケールで争われた。

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