抜群のスポーツ性能に加えて上質で快適な乗り味も両立!

スクーターは市街地の短距離移動に適した簡便な乗り物として誕生し、オートマチック変速の採用やシート下の荷物スペースなど、乗りやすさと実用性を高めながら進化してきた。そのスクーター界で異端の存在なのがTMAX。コミューターとしての扱いやすさよりも、走る楽しさやハイウェイクルージングでの快適性を追求して開発されたスポーツモデルだからだ。それだけに今回のフルモデルチェンジの狙いは何なのか、TMAXはどこに向かっているのかは気になるところだ。

画像1: 抜群のスポーツ性能に加えて上質で快適な乗り味も両立!

新型に乗ってまず感じたのは、乗り心地の優しさ。これまでのTMAXはスクーターの常識を超えた車体剛性と高荷重でのコーナリングを織り込んだサスペンションを備えているだけに、市街地のギャップ通過時はリア回りに硬さを感じた。対して新型はスイングアームの延長やリンク式リアサスペンションの採用でリアサスペンションの動きがしなやかになり、リアタイヤのドタドタとした動きが格段に減っている。これはホイール/タイヤの軽量化も大きいだろう。DXはプリロードと伸び側ダンピングの調整機構も備えているから、より優しい方向に設定もできる。

だが、市街地走行以上に快適なのが高速クルージング。100㎞/h走行時は約4700回転になるが、エンジンの「回ってる感」はない。より排気量の大きなエンジンを搭載したライバル車と比べても振動が少なく、排気音もごく静かでストレスフリーだ。

画像2: 抜群のスポーツ性能に加えて上質で快適な乗り味も両立!

この快適性を後押ししているのがウインドプロテクション効果の高さ。スクリーンが上半身に当たる風を、横幅のあるフロントカウルが下半身に当たる風を遮ってくれる。DXの場合、電動スクリーンを下げた状態だとヘルメットの額から上に風を受けるが、最大まで上げれば風圧とは無縁という、普通のオートバイではありえない環境に戸惑うほど。同時に風切り音もまるで気にならないレベルになるから、50㎞/hから100㎞/hまでに設定できるクルーズコントロールに速度調整を任せ、ステップフロアに脚を投げ出した姿勢のまま、インカムで通話や音楽を楽しむという独自の世界に浸れる。DXはグリップヒーターとシートヒーターも装備しているので、寒い時期や雨も苦にならないだろう。

これほど市街地走行やクルージングの快適性が高められても、TMAXの魅力であるスポーツ性能は健在。約2000回転で遠心クラッチが繋がり、スロットルを全開にすれば6000回転近辺を保って実に力強く加速する。特に「Sモード」ではダイレクト感があり、旋回中にリアブレーキを使うことを覚えれば、曲がりくねった峠道もリズミカルに駆け抜けられる。車体の姿勢変化を利用した初期旋回力は前モデルよりも穏やかだが、旋回中の安定感はさらに高まっている。

快適で上質な乗り味と、より懐の広がったスポーツ性能。新型TMAXの大きな進化ぶりを改めて実感した試乗だった。

画像3: 抜群のスポーツ性能に加えて上質で快適な乗り味も両立!

主要諸元
全長×全幅×全高 2200×765×1420㎜
ホイールベース 1575㎜
最低地上高 125㎜
シート高 800㎜
車両重量 215[218]㎏
エンジン形式 水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量 530㏄
ボア×ストローク 68×73㎜
圧縮比 10.9
最高出力 46PS/6750rpm
最大トルク 5.4㎏-m/5250rpm
燃料供給方式 FI
燃料タンク容量 15L
キャスター角/トレール 26度/98㎜
変速機形式 Vベルト無段変速
ブレーキ形式 前・後 ダブルディスク・ディスク
タイヤサイズ 前・後 120/70R15・160/60R15

RIDING POSITION

ライディングポジションは余裕たっぷり。スポーツ走行では前寄りに座るとコントロールしやすく、クルージングでは後ろ側に座って脚を伸ばせばリラックスできる。ただし足着き性は決して良くない。身長160㎝台のライダーだと停車時はかなり気を使うはずだ。
身長:176㎝ 体重:60㎏

画像1: RIDING POSITION
画像2: RIDING POSITION
画像: 2017 YAMAHA TMAX530 youtu.be

2017 YAMAHA TMAX530

youtu.be

YAMAHA 公式サイト

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