画像: 傷つき、カウルも外れちゃったマシンをフィニッシュラインまで持ち帰る中上

傷つき、カウルも外れちゃったマシンをフィニッシュラインまで持ち帰る中上

ヨーロッパラウンドに入って、楽しみにしてるのはヨーロッパのライダーだけではありません。日本代表・moto2クラスの中上貴晶(イデミツHONDAチームアジア)も、ここヘレスを楽しみにしていたひとりでしょう! というのも中上は、シーズンオフのテストでトップタイムを連発、ここヘレスでも2月のレースでトップタイムを出し、得意のコースだからです。
中上とヘレスと言えば、デビューイヤー第2戦、スコット・レディング(現プラマックドゥカティ)とバチバチのバトルをやって5位フィニッシュ、初入賞をしてのけたところ。最近のレースでも、16年は7位、15年はタイヤトラブルもあって17位でしたが、13年には、エステベ・ラバト、スコット・レディング、ポル・エスパルガロという、今はMotoGPクラスを走っているライダーを相手に、ギリで表彰台に届かず4位、っていいレースを見せてくれたことが強烈に印象に残っています。

そろそろ来シーズンのウワサもね…

その中上、来シーズンのウワサがささやかれるようになりました。なんでもランキング上位に入れたら2018年からMotoGP昇格だとかナントカ……。このへん、本人確認ののちに掲載しますね。
さてヘレスの中上は、金曜のFP(フリープラクティス)1では、雨のなかで26番手。午後のFP2で16番手とすると、土曜のFP3で14番手まで上昇。公式予選は3列目8番手までポジションアップしてまとめました。うーん、それでもシーズンオフのテストと比べると今イチ。優勝狙いのライダーは予選から前にいないとね。
「初日は16番手と苦戦。明日はテストの状態に戻します」とタカのコメントがありましたから、セットアップを戻しての予選8番手だったんですね。決勝日朝のウォームアップでは3番手でしたから、これは上向き、期待できる、と勝手に思っていました。

画像: 来シーズンのMotoGP昇格が噂され始めた中上 実績十分!っていえる成績持っていこう!

来シーズンのMotoGP昇格が噂され始めた中上 実績十分!っていえる成績持っていこう!

決勝レース、3列目からスタートした中上は、オープニングラップを8番手で終了。なのに3周目、シモーネ・コルシ(スピードアップ)にぶつけられて転倒してしまいます。インに割り込んできたコルシが転んで、そのまま中上をなぎ倒すという完全もらい事故! コルシ、前にもなかった? 去年のアメリカズで突っ込んできたのも、雨のブルノでぶつけてきたのもコルシだったよ…ガルルルル。
転ばされた中上ですが、マシンを起こしてレースを続行。そういえばアルゼンチンでは中上がレミー・ガードナー巻き込んじゃったしなぁ……。お互いさまと言うか、レーシングアクシデントと言うか、それにしてもコルシは多くないか!
結局、中上はキズつき、カウルも半分もげちゃったマシンで走り続け、21位でフィニッシュ。うーん、しょうがないけど、予選でもっと上にいたら防げるアクシデントではあったかもね、タカ!
「予選こそ8番手でしたが、決勝日朝のウォームアップでは、バイクはいいフィーリングに仕上がって、表彰台争いも出来るな、と思っていたんです。なのに、他のライダーの巻き添えにあって転んでしまいました。悔しくて悔しくて、何位であろうと完走したくて、バイクは悲鳴を上げていましたけど、完走しました。ちょっと言葉もないんですが、とにかく最後まで走り切ってデータを残したかった。レースは21位でしたが、シリーズはまだ長いし、次のル・マンではまた結果を残せるように頑張りたいです」と中上。これで悪い憑き物が落ちたと思って、残り全戦表彰台、全戦優勝争いをして、噂されているMotoGP昇格を決めてほしい、そう思います。

長島はヨーロッパ初ポイントを獲得!

無念に終わった中上と対照的に、少し光明が見えたのが、同じくmoto2クラスに参戦する長島哲太(Teluruストップ&ゴー)です。長島は雨のFP1でいきなり3番手タイム(!)を出すんですが、ドライになると20番手/25番手とポジションを落とし、予選は8列目24番手。昨年までスペイン選手権(=CEV)moto2を走っていた長島だけに、他コースよりも走り慣れたヘレスならもしや!という思いは実りませんでしたが、ここは一歩ずつ行くしかないもんね。
そして決勝では、大集団の中でひとつずつポジションを上げ、大集団がばらけた中盤あたりで6~7台ほどのバトルを展開。サンドロ・コルセテ、ロレンゾ・バルダサリ、ハフィズ・シャーリン、リカルド・カルダスなんてメンツの中で、安定したラップを重ねてポジションを上げつつ、シャーリン、カルダスと最後の最後までもつれて、このふたりを抜けないままフィニッシュ。13位3ポイントまで見えた15位1ポイントとなりました。長島にとっては、前回にGP参戦してた時もポイントは獲れませんでしたから、ワイルドカードで参戦した16年日本グランプリ以来、ヨーロッパでは初のチャンピオンシップポイント「1」を獲得しました。これはデカいぜ!

画像: ヨーロッパ初ポイントを獲得! 長島、まずは一歩踏み出しました!

ヨーロッパ初ポイントを獲得! 長島、まずは一歩踏み出しました!

画像: 今回はアールエスタイチのFさんがサポートで現地へ。心強かったでしょう!

今回はアールエスタイチのFさんがサポートで現地へ。心強かったでしょう!

鈴木、自己最高グリッドから自己最短レース!

日本人ライダーが3人参戦しているmoto3クラスでも悲喜こもごも。予選では、3年目のシーズンを迎える鈴木竜生(SIC58 スクアドラコルセ)が、自己最高の3列目7番グリッドを獲得! 16年のMotoGPルーキーズカップチャンピオンの佐々木歩夢(SIC<※こちらのSICはセパン・インタナショナル・サーキット>レーシングチーム)は15番手、CEVでヘレスを経験している鳥羽海渡(ホンダTeamアジア)が27番手。3ライダーとも他のコースよりは馴染みのあるヘレスでのレースです。
しかし決勝スタート直後の1コーナー、鈴木はニッコロ・アントネッリ(KTM)に接触! ちょっと止まり切れなかったかな、スネーキングしながらアントネッリに当たってしまいました。再スタートしますが、マシンの損傷があって4周目にリタイヤ。うーむ、好事魔多し、ニッコロごめんなさい。
「Restart from today」とだけフェイスブックに記していた鈴木。悔しさがにじみ出てます。
15番手スタートだった佐々木はレース前半は順位を落としながら、中盤あたりからポジションを上げはじめ、5台くらいの集団でレース。その後方の集団には、27番手スタートから少しずつ順位を上げてきた鳥羽も入って来て、ふたりとも集団でもまれていました。

画像: 佐々木はバトルに敗れるも15位で1ポイントを獲得!

佐々木はバトルに敗れるも15位で1ポイントを獲得!

画像: 鳥羽は最後の最後に差しました! このファイトがあとで生きる!

鳥羽は最後の最後に差しました! このファイトがあとで生きる!

画像: 調子よかったのになぁ… 竜生、得意のル・マンからまき直し!

調子よかったのになぁ… 竜生、得意のル・マンからまき直し!

結果、佐々木はラスト3周くらいでペースが落ちてしまい、集団の最後方でゴール。これが15位で1ポイントを獲得しました。鳥羽は4台の集団の中でラストに2人抜いて17位でゴール。残念ながらポイント獲得はなりませんでしたが、最後の最後のファイトはきっと今後につながります!
「納得いくレースではありませんでしたが、アルゼンチンやアメリカズよりは前に行けて、ポイントを獲得できたのはよかった。ポジティブに前だけを目指してチームと頑張っていきます」と佐々木。
「レースペースは安定していてよかったと思います。予選が良くなくてグリッドが後方すぎてポイントは獲れませんでしたが、決勝中のバトルはエンジョイできました。次のル・マンはFP1から飛ばしていきます」と鳥羽。

転ばされたライダー、転ばちゃったライダー、初ポイントを獲得したライダーも、そうでなかったライダーもいた日本陣営inヘレス。次戦フランスGP、舞台はル・マン24時間耐久の激闘の記憶も新しいル・マンです。5/21に決勝です!

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