グランプリ、いよいよヨーロッパへ

この週末はMotoGP第4戦・スペインGPが行なわれました。この第4戦から11レース(つまりもてぎに来るまでね)、GPはヨーロッパを転戦、コンチネンタルサーカスですね。序盤3戦を「フライ・アウェイシリーズ」って呼ぶこともありますが、これって裏返すと、このヘレスからを「ここからが本番!」って思ってる、っていう意味でもありますよね。
舞台となったヘレスは、16年にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、15年にホルヘ・ロレンソ(当時ヤマハ 現ドゥカティ)、14年はマルク・マルケス(ホンダ)、13年はダニ・ペドロサ(ホンダ)、12年にはケーシー・ストーナー(当時ホンダ)、そして10~11年にはロレンソが、09年にはロッシが優勝しているサーキット。トップスピード勝負というよりハンドリングコースで、どっちかというと「ヤマハ有利」だって言われているコースです。

画像: これは金曜のFP1。 #26ペドロサ 、雨でも晴れでも速かった!

これは金曜のFP1。#26ペドロサ、雨でも晴れでも速かった!

しかし、今回のヘレスでは金曜の雨のFP(フリープラクティス)1からペドロサが絶好調! FP3まで3セッション連続トップで、公式予選でもポールポジションを獲得! 予選2番手にマルケス、3番手にカル・クラッチロウ(LCRホンダ)が入り、2014年のドイツGP以来でホンダがフロントローを独占しました。ヤマハ勢はビニャーレス4番手、ロッシは7番手。ビニャーレスは決勝日朝のウォームアップでトップタイムをマークしましたが、ロッシは朝フリーも10番手。ロッシ、去年はポールtoウィンだったのにね……。それでもロッシisロッシ。決勝にはなんとかかんとか合わせてきて、いつの間にか!ってパターンだってみんな思ってたかもしれないですね。
ともあれペドロサがポール。実は今シーズン、オフの間のウィンターテストから、新撃墜王ビニャーレスばかりが目立っていましたが、実はペドロサも好調だったんです。これは、2017年型のミシュランタイヤがペドロサに合ってるとかなんとか事情通が言いますが、どうなんだろ(笑)。 機会を作ってHRCの方に聞いてみるまではRacing AUTOBYでは明言しない方向で^^

スタートから飛び出したのはペドロサ!

画像: スタート直後、飛び出したペドロサに、なんとかついて行きたい#93マルケス

スタート直後、飛び出したペドロサに、なんとかついて行きたい#93マルケス

決勝レースでも、ペドロサが飛び出します。ホールショットを獲って序盤からスパートする勝ちパターン。2番手には、ペドロサの好調さをいちばんそばで見ていたはずのマルケスがつけて、この時の心境は「うわ、ダニ飛び出た! ここはついて行かないと!」って感じでしょうか。それほど、ペドロサが序盤からグイグイでしたね。
このふたりのRC213Vを追ったのがヤマハYZR-M1! しかし、ビニャーレスでもロッシでもなく、今シーズンからMotoGPを走る、2年連続moto2チャンピオンのヨハン・ザルコでした。ザルコはヤマハのサテライトチーム、テック3に所属していますから、ザルコのマシンはYZR-M1サテライトスペック、まぁヤマハの場合、1シーズン型遅れマシンのことが多いですね。
ザルコはロッシ、ビニャーレス、アンドレア・イアンノーネ(スズキ)をかわして、ついにはマルケスまでパスして2番手に浮上! マルケスにはすぐに抜き返されましたが、序盤は次々とパッシングシーンを見せてくれました。やっぱヘレスでヤマハは速いな、と思われたのは、実はここまで。
ヤマハはファクトリーのふたりがまるでペースが上がらず、トップのホンダふたりから1秒から1秒半、遅い。ビニャーレスは一時10番手近くまでポジションを落として中盤には踏ん張り、ロッシは逆に中盤まで踏ん張ったんだけど、後半ズルズル。あのロッシがダニロ・ペトルッチ(プラマック・ドゥカティ)、ヨナス・フォルガー(テック3ヤマハ)、さらにアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)にまでかわされたシーンはショッキングでしたね。これは異常事態、なにかトラブルがあったとしか考えられないような終盤のペースダウンでした。

画像: 2017年開幕戦の序盤、トップを快走したルーキー、ザルコ! 次戦は地元フランス! 張り切りそう!

2017年開幕戦の序盤、トップを快走したルーキー、ザルコ! 次戦は地元フランス! 張り切りそう!

画像: ヤマハのふたりは序盤からタイヤがグリップしなかった、と公式コメント

ヤマハのふたりは序盤からタイヤがグリップしなかった、と公式コメント

「いやタイヘンなレースだった。走っていて最後までいい感じにならなかったんだ。予選までスピニングとアクセラレーションを詰めていたんだけど、決勝ではむしろ悪くなってた。リアを修正したらフロント、って具合だった。最後はバイブレーションがひどくてスローダウンするしかなかったんだ。完走できてよかったけど、いやタイヘンなレースだった。去年のことを考えると、ここでヤマハは速いはずなんだけどね…」とロッシ。

画像: タイヤ選択では、ペドロサが前ミディアム/後ハードに対し、マルケスは前後ハード だから、レース終盤にマルケスが来る!…と思われながら、ペドロサは寄せつけませんでした!

タイヤ選択では、ペドロサが前ミディアム/後ハードに対し、マルケスは前後ハード だから、レース終盤にマルケスが来る!…と思われながら、ペドロサは寄せつけませんでした!

結局ペドロサが16年サンマリノGP以来の優勝で、ランキングをふたつ上げて4位へ。ここ数シーズンは「年に1回は勝つ」とディスられることもあるペドロサですが、今シーズンは早々と優勝を決めました! 16年初優勝はサンマリノ、15年初優勝はもてぎ、14年初優勝はチェコでしたからね。
これでGPは4戦を終わって依然ロッシがランキングトップ! しかし2ポイント差でビニャーレスが2位、その2ポイント差にマルケス、その6ポイント差にペドロサがいます。もうこのFF=ファンタスティック・フォーは、ほぼポイント差なしに等しいですね。

そして! 昨年までこのFFに入ってたロレンソが、ドゥカティに不利と言われ続けたこのヘレスで3位表彰台を獲得しました。この模様はまた、次のアップでね♪

画像: ロレンソ復活! ってほど甘くはないんです、きっと…

ロレンソ復活! ってほど甘くはないんです、きっと…


画像: この直前、感動のシーンがありました 感極まったか、涙するペドロサ、それを見てそっと肩を抱くロレンソ。ペドロサが表彰台で泣くなんて…め、珍しい!

この直前、感動のシーンがありました 感極まったか、涙するペドロサ、それを見てそっと肩を抱くロレンソ。ペドロサが表彰台で泣くなんて…め、珍しい!

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