マルケス なぜかアメリカでほぼ無敗

この週末はMotoGP第3戦・アメリカズGPが開催されました。舞台はテキサス州にあるCOTA(=サーキット・オブ・ジ・アメリカ)で、かつてアメリカGP(またはUSGP)といえば、ラグナセカがその舞台でしたが、その後インディアナポリスもあったし、COTAは新しくオープンしたサーキットだってことで、アメリカ「ズ」GPって区別されているんです。
このCOTAでは、2013年にスタートしてから、なんとマルク・マルケスがすべてポールtoウィンで全勝しています。13年はマルケスがMotoGPにデビューしたシーズンで、13年の第2戦アメリカズGPが、マルケスのMotoGPクラスの初ポールポジション、デビューウィンのレースだったんですね。ちなみにマルケスは、このレースから、インディを含め、アメリカでのレースで8連勝中。さらに11~12年にはmoto2クラスでインディGPでも勝っていますから、10連勝中ってわけで、本人も、アメリカ、特にCOTAには思い入れがある、って語っていましたからね。

画像: 開幕2連勝でテキサスにやってきた#25ビニャーレス 本人にとっても、COTAは相性のいいコース

開幕2連勝でテキサスにやってきた#25ビニャーレス 本人にとっても、COTAは相性のいいコース

画像: ここまで、COTAのレースでは4年連続ポールtoウィンを飾っている#93マルケス

ここまで、COTAのレースでは4年連続ポールtoウィンを飾っている#93マルケス

決勝前から火花散らす両雄

そのマルケスに対抗するのが、開幕2戦で優勝を果たしたマーベリック・ビニャーレス。ビニャーレスは、MotoGPに昇格する前の2014年には、moto2クラスでここCOTAで優勝。これも、moto2クラス初優勝だったんですね。このように、なにかと因縁のあるサーキットなんです、COTAはね。
このふたりの火花は、決勝レース前から激突していました。金曜のFP1は、そのビニャーレスとマルケスが1-2。FP2ではマルケスが、FP3ではビニャーレスがトップタイムをマークし、FP4はマルケスが獲りました。もう、バチバチですね。予選では、チェッカーが振られるまでは、マルケスがトップで、チェッカー後の計測最終ラップでビニャーレスが逆転! あぁ、とうとうマルケスがポールポジションを譲ったか、しかもビニャーレスに!と思ったら、その10数秒後にはマルケスが逆転! ビニャーレスの2分02秒871に対し、マルケスが02秒741と、実に0秒13の超接近戦でした! マルケスがフィニッシュラインを通過する時、バレンティーノ・ロッシが目前にいたんですが、そのラップで3番手タイムを出したロッシが、まるでアタックしていないラップのように見えましたからね。ちなみに、決勝日朝のウォームアップ走行でも、マルケス-ビニャーレスの順で1-2でした。

画像: レース前半は#26ペドロサを先頭に、マルケス、#46ロッシの順で周回を消化します

レース前半は#26ペドロサを先頭に、マルケス、#46ロッシの順で周回を消化します

決勝レースは、そのマルケス…ではなくて、チームメイトのダニ・ペドロサが好スタートからホールショットを獲りました。2番手にマルケス、3番手にロッシ、4番手にビニャーレス。そこにロングストレートでのトップスピードの高さを生かして2列目6番手スタートのホルヘ・ロレンソが絡んできますが、ロレンソの快走もそこまで。ロレンソはMotoGPルーキー、型落ちマシンを駆るヨハン・ザルコにもパスされてしまいます。うーむ、ロレンソ復活、まだ遠いかな……。
ホンダ2台、ヤマハ2台のファクトリーマシン4台によるトップ集団。しかし、4番手を走っていたビニャーレスが、2周目にあっけなく転んでしまいます。新撃墜王の快進撃、いったん終了!
ちなみに過去にメーカー間を移籍し、マシンをスイッチした例で言うと、03→04年にホンダからヤマハにスイッチしたロッシは、開幕戦優勝のあと、4位ふたつをはさんで3連勝、10→11年にドゥカティからホンダにスイッチしたケーシー・ストーナーは、開幕戦優勝の後、リタイヤ→3位入賞の後に3連勝。ビニャーレスは2連勝のあと、ひとつリタイヤをはさみました。

画像: 力強い走りが戻ってきたマルケス 特に不調、ってわけじゃなかったんですが、結果が出ていませんでした

力強い走りが戻ってきたマルケス 特に不調、ってわけじゃなかったんですが、結果が出ていませんでした

レースはその後もペドロサ、マルケス、ロッシの順で周回を重ねます。ペドロサ、いいですね。けれど、マルケスはいつでもトップに出られるけど、しばらくはペドロサを先行させて、という風にも見えるレース運びで、ロッシはなかなか3番手から前のふたりに迫れません。レース中盤に、やっとトップに立つマルケスですが、ペドロサも意地を見せて抜き返し、けれどそこを退けてマルケスが独走を始めます。ここは、マルケスが前後にハードタイヤを履いていたのに対し、ペドロサは前ミディアム/後ハード、ロッシは前後にミディアムタイヤを履いていたのが差となって出たのかもしれません。フロントにハードを履く、っていうのは、もはやマルケスの勝負手ですね。

画像: 優勝からは遠ざかっているものの、未勝利でランキングトップに立ったロッシ それもレースです!

優勝からは遠ざかっているものの、未勝利でランキングトップに立ったロッシ それもレースです!

結局、3番手のロッシはラスト3周でペドロサをかわして2位に浮上すると、マルケスを追うでもなくレースは終了。マルケスが今シーズン初優勝、それもCOTAでの5年連続ポールtoウィン、しかもアメリカでのレース11連勝をかざってフィニッシュ。2位にロッシ、3位にペドロサが入ってレースは終了します。ビニャーレスが転倒ノーポイントで終わったことで、3戦を終わってランキングトップに出たのは3戦連続表彰台を獲得したロッシ! ロッシがランキングトップに立つのは「あの」15年マレーシアGP終了以来です。あの、って言うのは、15年のセパン……蹴った蹴られた、の「セパンの変」があったレースだから。(わからない人は「ロッシ キック マレーシア」で検索してね)

これでランキングトップ3は
①ロッシ:56P     3位/2位/2位 
②ビニャーレス:50P  優勝/優勝/リタイヤ 
③マルケス:38P    4位/リタイヤ/優勝 
④ドビツィオーゾ:30P 2位/リタイヤ/6位 
⑤クラッチロウ:29P  リタイヤ/3位/4位 
⑥ペドロサ:27P    5位/リタイヤ/3位

ここまで全戦を走り切っているのは、トップ6の中ではロッシだけですね。それでも、この3戦は表彰台には入るものの、優勝するだけのスピードに欠けているようにも見えますから、この堅実戦法がいつまで続くか、どこかでシフトアップするのか、見ものは尽きません。
第4戦はいよいよヨーロッパへ戻って、5月7日にスペイン・ヘレスで行なわれます。日本で観戦していると、時差の激しい開幕3連戦、ようやく終了しましたw

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