「キジマの生ゴムグリップ」と「ヤマハTZグリップ」!

70年代までグリップの材質はビニール製のものが多かった。ゴム製よりも耐候性と耐久性に優れていたためだが、握り心地が固く、雨に濡れると滑りやすいことが弱点。そこで手軽で安価なカスタムとして大流行したのがゴム製グリップに交換すること。中でも一世を風靡したのがイタリアのトマゼリ製グリップを手本にした「キジマの生ゴムグリップ」だ。特徴は染料を混ぜていない生ゴム製ゆえの薄い茶色と、スロットル側だけに付けられたリブ状の盛り上がり。これがグリップを握ったときに指に引っ掛かかるので、強く握らなくても確実に操作できるというわけだ。

生ゴムグリップは「族車系」にも人気だったが、レース指向ライダーが選んだのは「TZグリップ」と呼ばれるヤマハの純正品。市販レーサーTZシリーズに採用されていたもので、ゴムが薄くて外径が細いためハイスロットル的な効果が得られるうえに、手に吸い付くように馴染んで微妙な操作がしやすいことが特徴。後に市販車のRZV500Rにも採用されたが、ラバーが減りやすくて硬化も早く、レースユースでは1シーズン、通常の使用でも1年持つかどうか。その「レース用消耗部品」というところがマニア心をくすぐり、高価なパーツではないので気軽に交換できたこともTZグリップ信者を増やすことになった。

キジマの生ゴムグリップも、ヤマハのTZグリップも今だに販売中だから、「あのころの感触」を味わってみるのもいいだろう。

画像: 撮影/松川 忍

撮影/松川 忍

多くの若者を魅了した「生ゴムグリップ」

KIJIMA トマゼリーグリップ非貫通タイプ 価格:1728円

天然ゴムを着色せず使用しているキジマの生ゴムグリップ。「ヘキサゴン」タイプや、クラシックデザインタイプなど、デザインもサイズも多数ラインアップ。写真の「トマゼリーグリップ」は、スロットル側にすべり止め付き。

■問い合わせ先:☎03-3897-2167

  

現在も購入可能な純正部品「TZグリップ」

YAMAHA純正グリップ
価格:左グリップ(47X-26241-00):713円、右グリップ(47X-26242-00):713円
※価格は2017年1月22日現在

純正部品として、現在でも取り寄せ可能な通称「TZグリップ」。ヤマハの市販ロードレーサーであるTZ125や、TZ250に装着されていたグリップで、肉薄のため操作性が良いことで知られている。意外とファンも多いらしい。

■問い合わせ先:YAMAHA ☎0120-090-819

  

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