乾燥重量は42kg。笑顔で積み込むトランクサイズのモトコンポ。
●空冷２スト・ピストンリードバルブ単気筒●49㏄●2.5PS/5000rpm●0.38㎏-m/4500rpm●42㎏●2.50-8・2.50-8●８万円 諸元は●エンジン型式●総排気量●最高出力●最大トルク●車両重量●タイヤサイズ（前・後）●発売当時価格
1981年に大人気となったホンダのコンパクトカー・シティに搭載でき、目的地まで移動した後の行動範囲を広げられるスクーターとして開発されたユニークな1台。非常にコンパクトで軽量、しかもハンドル、シート、ステップを折りたためる箱型ボディが特徴。横倒しにしてもガソリンやオイルが漏れないタンクや配管など、細かな配慮も行き届いている。
ハンドルを折りたたんで収納できるところがモトコンポのすごいところ。斬新すぎます。
２輪４輪共に製造販売を行なうホンダよりセンセーショナルなデビューを果たしたモトコンポ。コンパクトカー・シティへのセットイン（積載）を前提に、極限までミニマムサイジングとライトウエイトを追求したというビックリドッキリメカである。ちなみに、カタログの解説によると「ヨコに寝かせられる初めてバイク」とあるが、ダックス先輩が大いにヨコ倒しになっておりましが、気にしない気にしない。デザインはシティと統一化を図り、セットイン時のコンポーネント感を一気に盛り上げる仕上がりに。そのモダンな機能美と佇まいは唯一無二の存在。
線の細い赤い折り畳み椅子に、転げ落ちそうな位置をキープするテニスボール、そして立て掛けられたラケットといった不安定要素のみで組み立てられた儚い均衡は一体なにを示唆するものか？「これが、こうなって、こうなります。」をコンテンポラリー的に表現か？ 『トラバイ（Trunk Bike）のガレージはクルマのなかなのです』。トランクバイクってなかなか強引なフレーズですな（笑）。
