一見同じように見えて実は出力特性も違う!?

画像1: 一見同じように見えて実は出力特性も違う!?

 機能美や存在感が語られるCB 1100にあって、特にその造形美の象徴とも言えるのが、中心部である空冷直列4気筒エンジンだ。そのエンジンの存在感が、CB 1100の魅力の根源とも言えるだろう。そんなエンジンのシリンダーフィンは2㎜の極薄で深く刻み込まれたもので、緻密で贅沢な造形美を感じずにはいられない。
 また、バフがけされて有機的な曲線が美しいシリンダーヘッドカバーや、エンジンの存在感を強調する間隔が広くとられたカム配置など、機能美だけではない存在感もアピール。加えて、スタンダードとEXではセッティングの違いがあり、スペックや出力特性にも変化をつけている。外観では分からない感性を車体に持たせた結果、それぞれの個性を生み出しているのだ。

画像2: 一見同じように見えて実は出力特性も違う!?

乗るほどに感じる味付けの違い。“感性”を具現化したCBを体感する!

CB1100 EXは剛性と強度を確保しつつゆったりとした乗り味を実現。

 今回の試乗は、低回転域をメインに楽しめる市街地をチョイス。初期モデルも乗りやすさが際立ったCB1100だったが、現行モデルも低回転域からしっかりと体感できるトルクのおかげで、低速
であっても繊細なアクセルワークを要求されない。これなら大型初心者であっても安心して楽しめるはずだ。そして、柔軟性のあるフレームや柔らかな足廻りからくる乗り味は、ソフトな中に芯のあるもの。しなやかに荷重を伝えてくれ。その具合いが気持ち良い。また、強めに開けた時の骨太な回転フィーリングは、空冷4気筒エンジンならではの粘っこさというか、独特の「遅れ」というか。これが、昔の空冷マシンのようなドロドロ感があって、何とも気持ち良いのである。

画像: 緩やかで快適な走りを生み出す懐の深い安定感のCB1100。

緩やかで快適な走りを生み出す懐の深い安定感のCB1100。

 スタンダードとEXはそれぞれ独自のセッティングで、スペック上でも違いをつけている。EXはシート高も20㎜高い水平基調なスタイルで、まさに旧車に乗るような印象だ。2本出しマフラーで音にも磨きがかかって、一層感性を刺激してくれることだろう。ビジュアル的にも味わいのあるスポークホイールも相まって、味付け演出という部分ではEXに軍配が上がる。しかし、スタンダードの足付きの良さやキャストホイールによる懐の深い安定感と快適な走りは、素直に「現代のCB」が味わえると言えるだろう。

スタンダードだけの特別カラーを纏うことでCBは新しい魅力を見せる。

画像1: スタンダードだけの特別カラーを纏うことでCBは新しい魅力を見せる。
画像: ■空冷4ストDOHC 4バルブ並列4気筒 ■1140㏄ ■73 . 5╳67 . 2㎜ ■88 PS/ 7500 rpm ■9 . 5㎏ f・m/ 5000 rpm ■6速リターン ■27°/ 114㎜ ■765㎜ ■14ℓ ■110 / 80 R 18・140 / 70 R 18

■空冷4ストDOHC 4バルブ並列4気筒 ■1140㏄ ■73 . 5╳67 . 2㎜
■88 PS/ 7500 rpm ■9 . 5㎏ f・m/ 5000 rpm ■6速リターン
■27°/ 114㎜ ■765㎜ ■14ℓ ■110 / 80 R 18・140 / 70 R 18

画像2: スタンダードだけの特別カラーを纏うことでCBは新しい魅力を見せる。
画像3: スタンダードだけの特別カラーを纏うことでCBは新しい魅力を見せる。
画像4: スタンダードだけの特別カラーを纏うことでCBは新しい魅力を見せる。
画像5: スタンダードだけの特別カラーを纏うことでCBは新しい魅力を見せる。
画像6: スタンダードだけの特別カラーを纏うことでCBは新しい魅力を見せる。

 バイク選びにカラーリングが重要な要素であることは疑いのないこと。同じ車種でも色選びで悩ん
でしまうこともあるだろうし、カラーリングがきっかけで購入することだってあるかもしれない。ここで紹介するCB1100は車体の各所に黒を取り入れたスペシャルブラックモデル。単にカラーバリエーションとしてのブラックではないところがポイントだ。タンクやサイドカバーなどカラーが入
る部分のパーツだけでなく、ハンドルウエイトやグラブレールなどの細かな部分にもブラックを採用
し、エンジンやホイールなどもブラックなので、車体全体が締まってスタイリッシュ。金属の素材感
が残ったパーツ部とのコントラストも印象的なのである。
 ちなみに、この車両は限定モデルではなく、BLACK STYLEという名がついたラインナップでいつでも購入が可能。さらに、通常のCB1100と比べて価格が32400円も安いというから嬉しい限り。カラーリングが車種選びの重要な要素であると考えるホンダの遊びの効いた車種設定だ。

80年代のCBでもブラックが存在した。

 CBシリーズといえば印象が強いの赤。定番中の定番カラーで、往年の名車であるCB750FourにしてもCB750Fにしても印象が強いのは赤、ホンダの赤だ。でも、個人的にあまのじゃくな自分としては、赤じゃない色に惹かれたりして、昔、CB750Fを買おうと探した時にはブラックが欲しかったが、確かブラックは限定カラーでタマ数も少なく全然見つからなかった。そんな時に、なぜか候補としては薄い方のCB750Fインテグラの青/白(キャンディパールカピオラニブルー)・カウル付が見つかって即買いした思い出がある。現行のCB1100のブラックは限定ではないにしろ、エンジンも黒いなんて、ちょっと通っぽいところもあるから将来、希少性が出たりしてね。

画像1: 80年代のCBでもブラックが存在した。
画像2: 80年代のCBでもブラックが存在した。
画像: ホンダといえば、CBといえば赤がイメージカラー。だからこそ、他のカラーもきになるじゃありませんか。

ホンダといえば、CBといえば赤がイメージカラー。だからこそ、他のカラーもきになるじゃありませんか。

昔のCB見てたら楽しくなってきたからCBネタの番外編で続けるかも、です。

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