画像: Ducati Xディアベル/s(2016年)

ラグジュアリーを全身で主張する刺激的なスポーツ・クルーザー

 若い頃、ドゥカティに乗る人はマニアックでバイクに詳しい人だと思っていた。近所にあったドゥカティを多く扱っていたヴィンテージバイクの専門店には週末になるとお客さんが集まっていたが、独特の音を響かせて乗り付けるバイクも乗ってくる服装もお洒落で、随分と遠い世界というか、とても大人の世界だと感じていた。高校生の頃、知識はなくてもそのお店に展示してあったドゥカティが年代ものだというのはひと目で分かったし(今思えば初期型750SS)、ヴィンテージバイク独特の雰囲気に興味は引かれたものの、その中に入る勇気はなかった。それもあってか、ドゥカティに乗れる人はテクニックも知識も長けたひと握りの人だと思っていた。

 ところが、最近のドゥカティを知るとそうではない。モンスター、ムルティストラーダ、ハイパーモタード、パニガーレ、そして、スクランブラーと、ラインナップは幅広く、これまで以上にユーザーへのアプローチをしていると感じる。そのために、積極的に先進技術を投入した乗りやすく、そして速いドゥカティを独自の世界観で展開していると感じるのだ。

 その世界観という意味では、このXディアベルは、きっとドゥカティでなければ作れない新しい世界観のクルーザーである。ラグジュアリーでハイパフォーマンス、そして、圧倒的な存在感のあるデザイン。

画像: ラグジュアリーを全身で主張する刺激的なスポーツ・クルーザー

クルーザーの常識はXディアベルが覆す

 そう言ってしまうと、特殊なモデルのように感じるだろうが、Xディアベルは特殊ではなく特別。例えば、最大トルクの発生が5000回転で、これはドゥカティのモデルとしてはとても低く、常用域での愉しさは格別。設定可能なライディングポジションは60パターンで、そんな自由度はこれまでのモデルにはなかった。そして、最大バンク角は40度。クルーザーでありながら、スポーツバイクとしての性能を遺憾なく発揮する数字だ。これらの数字はXディアベル開発時のこだわりで、そのこだわりが、新しい価値観のクルーザーを誕生させた。
 走らせたら、いや、跨いでいるだけでも、こんなにエキサイティングになれるクルーザーはドゥカティにしか創れない。

画像: ひと目で特別なモデルと分かるデザインのLEDヘッドライト。法規上の面で残念ながら日本仕様にはデイタイム・ランニング・ライトは採用されていない。

ひと目で特別なモデルと分かるデザインのLEDヘッドライト。法規上の面で残念ながら日本仕様にはデイタイム・ランニング・ライトは採用されていない。

画像: 完全新設計のテスタストレッタDVTデュアルスパークL型2気筒水冷デスモドロミック4バルブエンジン。テスタストレッタ系最大排気量の1262㏄を誇る。

完全新設計のテスタストレッタDVTデュアルスパークL型2気筒水冷デスモドロミック4バルブエンジン。テスタストレッタ系最大排気量の1262㏄を誇る。

画像: メーター周りはハイテクなラグジュアリーモデルなだけにかなりシンプルな印象。最近のDUCATIではお馴染みのTFTカラーディスプレイに情報は集約される。

メーター周りはハイテクなラグジュアリーモデルなだけにかなりシンプルな印象。最近のDUCATIではお馴染みのTFTカラーディスプレイに情報は集約される。

画像: ド迫力のリアタイヤは240/45 ZR17ピレリ製ディアブロ・ロッソⅡ。両モデル同サイズの8.00×17だが、Sは専用デザインの切削ホイールを履く。

ド迫力のリアタイヤは240/45 ZR17ピレリ製ディアブロ・ロッソⅡ。両モデル同サイズの8.00×17だが、Sは専用デザインの切削ホイールを履く。

主要諸元
全長×全幅×全高 2310×1010×1133㎜
ホイールベース 1615㎜
シート高 755㎜
車両重量(乾燥) 220㎏
エンジン形式 水冷4ストデスモドロミック4バルブL型2気筒
総排気量 1262㏄
ボア×ストローク 106×71.5㎜
圧縮比 13.0:1
最高出力 150HP/9500rpm
最大トルク 12.8㎏-m/5000rpm
燃料供給方式 FI
燃料タンク容量 18ℓ
キャスター角/トレール 30°/130㎜
変速機形式 6速リターン
ブレーキ形式(前・後) 320㎜ダブルディスク・265㎜ディスク
タイヤサイズ(前・後) 120/70ZR17・240/45ZR17

PHOTO:ドゥカティジャパン TEXT:松下尚司(編集部)

画像: クルーザーの常識はXディアベルが覆す

今回の記事は、オートバイ2016年7月号(↓)より

オートバイ 2016年7月号 [雑誌]

モーターマガジン社 (2016-06-01)
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