ホンダとアメリカ開催GPの相性は、勝率なんと75%!

アルゼンチンGPから2週連続開催となったアメリカズGP。「アメリカズ」っていうのは、今までインディやラグナセカがあったから区別していた名前なんだけど、今年はアメリカ開催はインディアナポリスがなくなって、ここサーキット・オブ・アメリカズ(=COTA)のみ。アルゼンチンGP終了からの空路が乱れて、出発したライダーや関係者たちがテキサスに入れないかも!レース月曜開催になっちゃうかも!って心配されましたが、ギリで間に合ったみたいです。

ここCOTAは、2013年に初開催以来、なんとマルク・マルケス(ホンダ)負けなしの地。それどころか、ホンダとアメリカ開催GPの相性って抜群によくて、2005〜06年ラグナ:ニッキー・ヘイデン、09年ラグナ:ダニ・ペドロサ、10年インディ:ペドロサ、11年ラグナ・インディ:ケーシー・ストーナー、12年ラグナ:ストーナー、インディ:ペドロサ、13年COTA・ラグナ・インディ:マルケス、14〜15年COTA・インディ:マルケスと、なんと20戦15勝!勝率なんと75%! マルケスにいたっては、11年にMoto2クラスに昇格してからアメリカでのGPで負けたことがないんです!

そして今大会も、マルケスショーが続きます。FP1からトップタイムをマークすると、すべてのセッションでトップ、さらに予選でもポールポジションを獲得。15年のCOTAのFP1でアンドレア・ドビツィオーゾ(ドウカティ)にトップタイムを譲ってから、9セッション連勝です! これはものすごい! ホンダRC213Vは、今年の新レギュレーションに苦しんでいるといわれ、確かにそんなシーンも見られますが、マルケスに限っては、そしてここCOTAでは関係ない、ってことなんでしょうか。かつてチェコ・ブルノサーキットとマックス・ビアッジもこんな感じでしたね、いやそれ以上だな、マルケスとアメリカって!

画像: M・マルケス選手

M・マルケス選手

予選2番手は、前戦アルゼンチンで転倒ノーポイントレースを演じてしまったホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)。15年、雨と晴れでタイヤ交換合戦になったミザノ以来のノーポイントです。チャンピオン獲得のためには一番やっちゃいけないことです。

画像: J・ロレンソ選手

J・ロレンソ選手

3番手には14年アラゴンで、ウェット路面のなかスリックタイヤで走り続けて転倒しちゃって以来、ノーポイントレースはないどころか、24戦で4回しか表彰台を外していないバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)。2015年は5回しか獲れていないフロントローを、今年もう2回目です。

画像: V・ロッシ選手

V・ロッシ選手

2列目はアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)、マーベリック・ビニャーレス(スズキ)、カル・クラッチロー(ホンダ)ですが、イアンノーネは前戦アルゼンチンで、最後の最後にドビツィオーゾを巻き込んじゃったペナルティを受けて、3グリッド降格の3列目7番手。うーん、このペナルティも小さい気がするけど、これがシーズン終盤で、チャンピオン争いにいる他メーカーなんかを巻き込んじゃっていたら、もっとエラいことになりそうです。その辺は、状況をみつつのペナルティなのかな。ドビツィオーゾにいたっては、ほぼ手中にしていた2位表彰台をフイにされて、予選グリッドがひとつ上がるだけかーい!って心境だろうなぁ。

しかし、ドビツィオーゾの不運はこれで終わらないのでした。

画像: A・ドビツィオーゾ選手

A・ドビツィオーゾ選手

決勝レースは、まさに「マルケス劇場」、そしてアクシデントも発生!

決勝レースは、ロレンソの好スタートで始まります。けれど、すぐにマルケスがトップに立つと、2番手以下にロレンソ-ロッシ-ドビツィオーゾ-ペドロサ-アレイシ・エスパルガロ(スズキ)-ロッシが続きます。ビニャーレスはスタート失敗しましたね、もったいない! スタートミスだけで予選の超がんばりが消えちゃうんだもんね。

画像: #93 M・マルケス選手

#93 M・マルケス選手

レースはそこから、マルケス劇場そのもの。序盤こそドビツィオーゾがくらいつき、2周目のホームストレートで一瞬マルケスの前に出ましたが、マルケスは1周につき、他のライダーよりちょっとずつ速い。この「ちょっとずつ」が積み重なって、2番手以下がどんどん離れていくわけです。上位陣のなかでは、マルケスだけがフロントにソフトタイヤを履いていたのも、このスタートダッシュのよさの一因かもしれないですね。

最初の波乱は3周目。なんとロッシが早々と転倒、そのままマシンを止めてしまいます。高速S字を切り返しての右、バンクしている時にフロントタイヤがスーッと切れて転んでしまうパターン。今シーズン、こういう転倒が本当に多い……。ちなみに転んだロッシを、スクーターでコースサイドからピットに送り届けたのはランディ・マモラでしたね。それはどーでもいいか(笑)。

7周目にはもうひと波乱。4番手を走っていたペドロサが転倒し、そのまま前にいたドビツィオーゾに激突! あわれドビツィオーゾは2レース連続で、誰かの転倒に巻き込まれてのリタイヤとなりました。ペドロサは、すぐにしゃがみこんでいるドビツィオーゾの様子をみにかけつけ、謝っていたけど、ドビ、ツイてない!

画像1: 決勝レースは、まさに「マルケス劇場」、そしてアクシデントも発生!

このペドロサの転倒も、ちょっと深読みしてみたら、ブレーキングからバイクを寝かせて行って、ちょっと路面のバンプに蹴られてはいたけど、リアタイヤがハネて、車体をプッシュしての転倒に見えました。去年までのRC213Vには、あまり見られなかった転倒シーン……これはひょっとしたら、統一ECUソウトウエアの影響かもしれませんね。

レースはこれで、マルケス-ロレンソ-イアンノーネの順。4番手争いのエスパルガロ×ビニャーレスは、10周目にビニャーレスが先行し、これで順位は固定。スズキはビニャーレス4位、エスパルガロ5位と、表彰台まであと一歩でしたが、復帰後のベストリザルトを更新しました。

画像2: 決勝レースは、まさに「マルケス劇場」、そしてアクシデントも発生!

結局マルケスは、最終的に2番手以降に8秒以上の差をつけて独走。COTA4連勝を飾って、フライアウェイ3戦2勝、ランキングトップに立ちました。ランキング2位ロレンソ、3位ロッシとも1レースをノーポイントで終わっていますから、これは2014年、マルケスがポイントランキングをぶっちぎったシーズンの再来もあるかも……というアメリカスGPでありました!

画像3: 決勝レースは、まさに「マルケス劇場」、そしてアクシデントも発生!

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