CB1100の試乗ダイジェスト後半戦です。
この後半では、ちょっとしたメカニズム解説なんかを収録しています。
一見新しい技術とか関係無さそうなバイクなんですけど、やっぱり規制が厳しい時代に、ビックバイクで空冷で、それでいて乗って楽しいバイクを作ろうとすると、様々な工夫が必要になるんですって。よりCB1100を知るための情報ですので、興味のある方は要チェック。それでは後半戦をどうぞ!

画像: スロットル微開、2~3000rpmあたりで力強い出力特性とするため、開度1度ごとに燃焼マップを積み重ねたといっても過言ではないPGM-FI。このエンジンの味を演出しているのは、紛れもなくこのセッティングだ。

スロットル微開、2~3000rpmあたりで力強い出力特性とするため、開度1度ごとに燃焼マップを積み重ねたといっても過言ではないPGM-FI。このエンジンの味を演出しているのは、紛れもなくこのセッティングだ。

[エンジン解説]
CB1300のクランクケースをベースに、シリンダーから上を完全新設計。ホンダとしては80年代以来の新作となる空冷1100ccは、発熱を抑えるために積極的にオイル通路をヘッドまわりに増設し、走行風経路なども見直した。シリンダー間にエアホールを設け、走行風を抜くことで、空冷エンジンの弱点とも言える発熱量を抑えている。走行風を当てるだけよりも、この「抜く」ことが重要 なのだという。それらの工夫を施すことで、新たなメカやシステムの追加なしに温度を下げることに成功。対策前には約300度近くになった、いちばん発熱するプラグ回りが、対策後には水冷CB1300と同等の210度あたりまで下げられたという。

画像: フィン間隔や形状、厚みなど、美しく見えるエンジン、をテーマに設計された新世代空冷。この薄さの冷却フィンを成型するため、ロープレッシャーのダイキャスト技術を使用。防振ラバーなどがないのも美しい。

フィン間隔や形状、厚みなど、美しく見えるエンジン、をテーマに設計された新世代空冷。この薄さの冷却フィンを成型するため、ロープレッシャーのダイキャスト技術を使用。防振ラバーなどがないのも美しい。

画像1: <試乗ダイジェスト>HONDA CB1100 TYPE Ⅰ(2010年) 後篇

[フレーム解説]
コンベンショナルなスチールパイプを使用したダブルクレードルフレーム。エンジン回りは、なるべくエンジンとのクリアランスを近づけるように曲げ加工を施し、ビッシリした存在感を強調。そのため、エキパイ取り付け角度を外向けに設定したほどだ。真横から見たときのダウンチューブの角度、シリンダー前傾角、エンジン背後のダウンパイプ、リアサス取り付け角度をなるべくそろえたことで、上品な印象を感じさせる。

画像2: <試乗ダイジェスト>HONDA CB1100 TYPE Ⅰ(2010年) 後篇

(写真/赤松孝、盛長幸男)

■HONDA CB1100 主要諸元
全長×全幅×全高:2205×835×1130mm
ホイールベース:1490mm
シート高:765mm
車両重 量:243kg
エンジン形式:空冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量:1140cc
ボア×ストロー ク:73.5×67.2mm
圧縮比:9.5
最高出力:88PS/7500rpm
最大トルク:9.4kg-m/5000rpm
燃 料供給方式:PGM-FI
燃料タンク容量:14.0L
キャスター角/トレール:27度/114mm
変速方式:5速リターン
ブ レーキ方式(前・後):φ296mmダブルディスク・φ256mmディスク
タイヤサイズ(前・後):110/80R18・140/70R18

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