ボクも、ついこないだまで所有していた国内仕様のCBR600RRです(ボクのは07年型でした)。ミニバイクレースに出ている内に、大きいバイクでサーキット走行をしたくなって、購入しちゃったんですねぇ。で、1年間くらいステップワゴン(RF3)に積んで筑波サーキット通いをしていました。パワーアップは予算的に厳しかったので、ず~っと完全ノーマルだったんですけど、充分楽しかったです。ボクレベルだと、筑波ならリミッターは一切効きませんし。あと、通勤にもちょいちょい使っていたけど、別に不安も不満もなかったなぁ。ライポジが通勤向きじゃない、なんてのは当然の話なんで、それよりも車体の軽さの方が実生活では魅力的でした。それでは、そんなこんなで本誌記事のダイジェストです。(編集部・福助)

画像: 兄貴分のCBR1000RRと比べ、さらにコンパクトなサイズを実現。ホイールベースも1380mmとリッターSSの1400mm台を大きく下回る。また、装備重量も187kgと軽量で取り回しもラクに行なえる。

兄貴分のCBR1000RRと比べ、さらにコンパクトなサイズを実現。ホイールベースも1380mmとリッターSSの1400mm台を大きく下回る。また、装備重量も187kgと軽量で取り回しもラクに行なえる。

[車種解説]
 4ピース構造のアルミ鋳造ツインチューブフレームに、軽量コンパクト化を徹底追求した3軸3角形レイアウトの水冷4気筒エンジンを搭載し、Φ41mm倒立フォークや部位ごとに素材を変えたハイブリッドスイングアーム、ユニットプロリンクサスペンションなどで足まわりを固めた、国内唯一のミドルスパースポーツ。最高出力はオリジナルの120PSから78PSに大きく絞られているが、逆に日本のタイトなワインディングでは次々にギアを繰り出して走る楽しみが味わえる。ABS仕様は、ブレーキへの入力をECUで検知・演算し、モーターで液圧を発生させて自動的に前後に配分するコンバインドブレーキと、前後輪のスリップ率に加えてブレーキへの入力圧力も制御項目に加えたABSを組み合わせた電子制御タイプ。これまでのシステムとは比較にならない緻密なコントロールを行なうことで、スポーツライディングに対応させている。2010年モデルはカラーリングが変更された。

画像: 視認性の高いアナログタコメーターの右に多機能液晶、左に燃料計・水温計を表示する小型液晶を配置。

視認性の高いアナログタコメーターの右に多機能液晶、左に燃料計・水温計を表示する小型液晶を配置。

[インプレッション]
 扱いやすいバイクである。兄貴分の1000よりも素直なハンドリングで極めて自然に扱える。エンジンについては前モデルよりいくらかマシになったが、国内仕様はフルパワー仕様より中域以下でのレスポンスショックが多少大きめな点がもったいないが、総じて従順。そこから上の8000回転以上のパワーバンドまで引っ張れば、滑らかな応答をするようになる。充分に元気の良いスポーツ走行を気楽に楽しめる。もうひとつ、エンジンとミッションのマッチングがよく、日本に多いクイックな峠道でも高回転域を使いやすい。当たり前のようだが、このクラス以上のスーパースポーツで、100km/h以下の速度レンジでギアをどんどん繰り出せるモデルは少ないのだ。(宮崎敬一郎)

画像: <試乗ダイジェスト>HONDA CBR600RR 国内仕様(2009年)

(写真/南孝幸、HONDA)

■CBR600RR(国内仕様) 諸元
全長×全幅×全高:2070×715×1130mm
ホ イールベース:1380mm
シート高:820mm
車両重量:187kg/197kg(ABS)
エンジ ン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量:599cc
ボア×ストローク:67.0×42.5mm
圧縮比:12.2
最 高出力:78PS/12000rpm
最大トルク:5.3kg-m/10000rpm
燃料供給方式:PGM-FI
燃 料タン ク容量:17L
変速機形式:6速リターン
ブレーキ形式 前・後:ダブルディスク・シングルディスク
タイヤサイズ 前・後:120/70ZR17・180/55ZR17
カラー:パールサンビーム ホワイト(トリコロール)、
グラファイトブラック×ヴィクトリーレッド
■ 価格:109万8300円~126万6300円

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