Z1やZ2からの流れを汲む、流麗なデザインが最大の特徴。って言うか、純粋にカッコイイなぁ。
学生時代、友人たちが400ccや250ccクラスのバイクに乗り、お互いに愛車自慢をしていても、なぜかその輪に入ってこないのがゼファー乗りでした(それがちょっと大人っぽかったんだよなぁ)。そんな、みんなから一目置かれる孤高の存在って感じで、ちょっとワルっぽい雰囲気を醸し出す、ゼファーのダイジェストです!

画像: ゼファーχのファイナルモデルとなった2009年型は、特別塗装をはじめ、上質なシートレザーや、ゴールドエンブレムを採用し、質感を大幅に高めて登場した。

ゼファーχのファイナルモデルとなった2009年型は、特別塗装をはじめ、上質なシートレザーや、ゴールドエンブレムを採用し、質感を大幅に高めて登場した。

[車種解説]
「ネイキッド」というジャンルを作った初代ゼファー直系のモデル。初代から受け継がれた国産ネイキッドの典型ともいうべきオーソドックスなスタイルの車体へ、4バルブヘッドを持つ400ccの空冷直4エンジンを搭載(初代は2バルブヘッドだった)。絶対的な性能よりも、走っているだけで楽しいナチュラルな乗り味が特徴。残念ながらすでに 生産を終了している。

画像: メッキ仕上げの砲弾型ケースに収まったアナログ2連メーター。左が速度計、右が回転計、中央に小さく見えるのは燃料計。

メッキ仕上げの砲弾型ケースに収まったアナログ2連メーター。左が速度計、右が回転計、中央に小さく見えるのは燃料計。

[インプレッション]
 89年に誕生して20年。ついに生産中止となってしまった愛すべきオートバイ。空冷4気筒の400ccエンジン、2本サスの穏やかなハンドリングなどは、まさに「マシン」ではなく「オートバイ」。CB400SFの高性能やクイックな運動性こそないが、それを補って余りある魅力がある。
 空冷4気筒エンジンは、レスポンスも穏やかで低速からトルクがある扱いやすいもので、高回転までギャンギャンに回すより、低回転をつないで走りたくなるスペック。
 車体も軽量というよりはどっしりとした安定性を重視したもので、性能や速さを意識しない、オートバイの原点。絵になるゼファーがいなくなるの、寂しいね。(中村浩史)

画像: <試乗ダイジェスト>KAWASAKI ゼファーχ(2009年)

(写真/赤松孝、南孝幸 文/中村浩史、編集部)

■KAWASAKI ゼファーχ 諸元
全長×全幅×全高:2085×745×1100mm
ホ イールベース:1440mm
シート高:775mm
車両重量:208kg
エンジ ン形式:空冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量:399cc
ボア×ストローク:55.0×42.0mm
圧縮 比:10.3
最高出力:53PS/11500rpm
最大トルク:3.6kg-m/9000rpm
燃料供給方式:キャブレター KEIHIN CVK30×4(K-TRIC付)
燃 料タン ク容量:14L
変速機形式:6速リターン
ブレーキ形式 前・後:φ300mmダブルディスク・φ240mmシングルディスク
タイヤサイズ 前・後:120/70ZR17・150/70ZR17
カラー:キャンディダイヤモンドブラウン×キャンディダイヤモンドオレンジ
■ 価格:65万5000円

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